欧州議会はこの件に関して行動を起こす権限を持たないが、ハンガリーを阻止しようとしている
2022年9月14日(水)、フランス東部のストラスブールで本会議を行う欧州議会議員。(AP Photo/Jean-Francois Badias, File)
【REMIX】2023年5月25日 編集:REMIX NEW NÉPSZAVA
欧州議会(EP)は6月1日の本会議で、ハンガリーの法の支配とEU資金の凍結に関する新たな決議案を採択する予定であると、野党系ニュースポータル ネットワークが草案を見た上で報じている。
5者構成による決議案は、ハンガリーがEUの中核的価値に違反し、忠実な協力の原則を守らないまま、2024年にEU理事会の議長国を務めることが信用できるのかどうかを問うている。
そのため、欧州議会は欧州理事会に対し、問題の解決策を見出すことを求め、そうでなければブロック議会が介入することになる。
EU27の意思決定機関であるオルバン政権の運営をEU議会が阻止しようとするのは、今回が初めてである。
EUの各国は半年ごとに理事会の議長職を持ち回り、ハンガリーは来年7月から半年間、議長職を務めることが決まっている。
持ち回りの議長職は、同機関の立法活動を調整し、他のEU機関との関係において同機関を代表する。
ハンガリーが初めてEUの議長国を務めたのは、第2次オルバン政権時代の2011年前半である。
このニュースを受けて、ハンガリーのユディト・ヴァルガ法務大臣はフェイスブックの投稿で、「ハンガリーからこのような機会が奪われることはない!」と書いた。
「欧州連合理事会の輪番制議長国を誰が務めるかは、理事会の全会一致で決定されたものである。欧州議会はこの問題で手を出されなかった。手を出された者の中で、ハンガリーが正当なポストに就くべきではないと考えた者はいなかった。私たちは毎日、理事会事務総局と連絡を取り合い、その任務に向けて準備を進めています」と付け加えた。
「EU議長国は、EU加盟国において、わが国とその立場をさらによく知らしめるだけでなく、ヨーロッパの未来を形作る絶好の機会である。この文脈で、ハンガリー大統領府は、人口動態、競争力、結束政策の将来という3つの主要な優先課題を掲げることになる 」