基準を満たした食品とサービスを認証する新しい規制機関
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【RT】2023年5月19日
https://www.rt.com/business/576570-russia-halal-certification/
ロシアの食品品質管理機関Roskachestvoは、ハラル製品の国内認証を行う機関を認定したと、同監視機関の責任者であるマキシム・プロタソフが24日に発表した。
ロスカチェストヴォ・ハラルと呼ばれるこの新しい組織は、5月に市場の認証を開始し、年末までに最大100社がハラルラベルを申請すると予想されると、彼は指摘した。
プロタソフ氏は、ロシア最大の菓子工場や油脂産業企業が、すでに自社製品の申請書を提出していると付け加えた。
ロシアはまた、ケータリング、観光、ホテル産業、金融、医療サービスなどのサービス分野でもハラル認証を実施する予定だ。
これらの分野での認証取得は、ロシアにおけるハラル製品・サービスの品質向上の土台となり、国内外の消費者の信頼を高めることになるとプロタソフは述べている。
これまでにも、多くのロシア企業が自主的な認証を受け、ハラルラベルのついた食品の製造を始めている。
近年、ロシアではハラール製品の人気が高まっている。
多くの地元生産者が、抗生物質や大豆を含まないことを強調し、イスラム教の基準に従った食品製造に切り替えている。
ロシアの獣医監視機関ロッセルホズナドゾルは、2022年のロシアの食品市場におけるハラル製品のシェアを約10%と推定している。
ハラール製品は、世界の食肉輸出の35%を占めている。
ロッセルホズナドゾルによると、サウジアラビアは世界最大の販売市場で、年間平均12億ドル相当のハラル肉を購入している。
2月、ロシア政府はイスラム圏への食品輸出を強化するため、初の全国的なハラル基準を採用した。
過去3年間で、ロシアはハラル基準を満たす製品の供給を倍増させることに成功したと、プロタソフ氏は先に明らかにした。
2021年、ロシアはペルシャ湾に過去最高の1億8000万ドル相当のハラル製品を輸出し、サウジアラビアとアラブ首長国連邦が最大の輸入国となっている。
プロタソフ氏によると、ロシアはイスラム諸国へのハラル製品の輸出を、2024年までに4億ドル、2030年までに7億ドルに引き上げることを目指しているという。