© Getty Images / Jon Hicks
【RT】2023年5月7日
https://www.rt.com/business/575919-italy-russian-gas-two-years/
イタリアのエニ社の最高経営責任者であるクラウディオ・デスカルツィ氏は、タス通信の引用により、ラ・スタンパ紙に、イタリアがロシアのガス輸入への依存を完全に終わらせることができるのは、2年後程度であると語った。
これまでのところ、ローマはロシアからの天然ガスを他の供給業者からの燃料で部分的に置き換えることができたとデカルツィ氏は述べ、現在4000万立方メートルのうち3000万立方メートルが置き換えられているとした上で、次のように語った。
イタリアは8年近く国内生産への投資を重視してこなかったため、ロシア産ガスの輸入を完全になくすのは簡単なことではないとデカルツィは考えている。
デカルツィは、イタリアがエジプト、アンゴラ、アルジェリア、コンゴ、モザンビーク、そしてリビアでエニ社が操業を続け、国内向けガスの70%を生産していることで、ロシアからの供給を一部代替することができたと、歴史的な関係から述べている。
イタリアは、エネルギーの75%近くを輸入に頼っている。
2022年初頭、モスクワへの制裁とノルドストリーム1パイプラインの妨害行為によりその後輸入が急減するまでは、ロシアから40%のガスを受け取っていた。
10月、エニ氏は、ロシアのガスがイタリアの輸入量の10%程度しか占めていないと報告した。
供給を多様化するために、政府とエニはアフリカ諸国からの輸入を増やすことに合意した。
今年初めに発表された公式データによると、イタリアは現在、ロシアからよりもアルジェリアから2倍のガスを輸入しているという。