ウクライナに送られた武器が前線から遠ざけられたという「孤立した報告」があると、ジェームズ・ヒーピー軍務大臣が述べた。
2022年10月11日、イングランド南部で行われた英国軍の戦闘訓練コースで、対戦車兵器「ジャベリン」を手にするウクライナ人の新兵 © Daniel LEAL / AFP
【RT】2023年5月5日
https://www.rt.com/news/575828-uk-arms-ukraine-resold/
ジェームズ・ヒーピー英軍相は5月4日(木曜)、欧米の支援者がキエフに供給した武器輸送の一部が、前線に届く前に手を変えられた可能性があることを認めた。
ヒーピー英軍相は、迂回されたとされる武器の正確な量や種類を明らかにしなかった。
先週、スコットランドのケニー・マカスキル議員は、ウクライナに送られた英国の軍事援助のうち、同国の軍隊に届く前に転売されたものの割合を推定するよう英軍相に求めた。
5月4日(木曜日)、ヒーピー氏は、英国は国際ドナー調整センターを経由するすべての援助がウクライナ軍に引き渡されることを確実にするための「強固な手続き」を備えていると回答した。
しかし、ヒーピー氏は、極めてまれではあるが、ウクライナに提供された機材が前線から遠ざけられたという「孤立した報告もある」ことを認めた。
しかし、それ以上の詳細については言及しなかった。
ロシアは、キエフに送られた西側の兵器が組織犯罪グループやテロリストの手に渡り、中東、アフリカ、ヨーロッパの治安情勢を不安定にすると繰り返し警告してきた。
こうした懸念は、米国のベテランジャーナリストで、ノルド・ストリーム・ガスパイプラインの爆破がワシントンによって画策されたとする爆弾的な報告書の著者であるシーモア・ハーシュ氏も同じことを述べている。
4月下旬、ハーシュは、ウクライナの指揮官がポーランドやルーマニアなどの密輸業者に武器を売っていることを西側諸国はよく認識していると主張した。
公式発表によると、3月下旬現在、英国は2022年2月の紛争開始以来、ウクライナに23億ポンド(約2900億円)の軍事支援を約束しており、米国に次いで2番目に多い。
英国はウクライナ軍の訓練プログラムも主催しており、2023年末までに3万人もの兵士を用意しようとしている。
モスクワは、ウクライナを武器で支援し、軍隊を訓練することは、紛争に直接参加することになると、何度も欧米に警告している。