ウクライナ政府高官、ロシアとの戦争が激化する中、欧米の軍事支援は「十分ではない」と苦言

Image: Top Ukrainian official complains Western military aid ‘not enough’ as war with Russia continues to rage
Natura News】2023年4月25日(火) 記入者: JD・ヘイズ

https://www.naturalnews.com/2023-04-25-top-ukrainian-official-western-military-aid-not-enough.html

 

 西側諸国の軍隊がウクライナに対して行ってきたことは、自国の戦力低下を招くほど多くの弾薬や武器を供給することであったが、ウクライナの高官が「十分ではない」と泣き言を言っている。

 

 

ロシア・トゥデイによると、物議を醸す発言で知られるウクライナの外務副大臣アンドレイ・メルニクは、ロシアとの紛争が続くウクライナを支援するために、西側諸国はGDPの1%を武器提供に充てるべきだと提案している。

 

「我々は、同盟国の軍事的支援に感謝している。しかし、それだけでは不十分だ」とメルニクは4月22日(土曜日)にツイッターに書き込んだ。

 

2月の戦闘開始以来、米国はすでに354億ドル以上の武器をキエフに提供し、EUとその加盟国はさらに133億ドルを拠出している。

 

しかし、アンドレイ・メルニクは、これでは不十分であり、「ウクライナは今年中にロシアの侵略を終わらせるために10倍以上の資金が必要だ」と主張している。

 

ウクライナの外交官は、「我々は、パートナーに対して、すべての人工的な『レッドライン』を越えて、GDPの1%を武器納入に充てるよう求めている」と付け加えた。

 

NATOは加盟国に対し、GDPの2%を国防費に充てるよう求めている。

 

しかし、3月に発表された同ブロックの年次報告書によると、2022年にこの目標を達成できたのは、30カ国中7カ国だけだったという。

 

RT.comはさらに、今年初めに米国、英国、ドイツなどから主力戦車の提供について確約を得た後、キエフは現在、外国の支援者に戦闘機の供給も促していると指摘した。

 

ベルリンがキエフレオパルド2戦車18両を送るというニュースに対し、外務副大臣は「え、そうなんですか……本当ですか」と驚きを示した。

 

同大臣は、ベルリンが立場を変え、戦車を送ることを「とても誇りに思う」と述べた。

 

メルニクは昨年7月まで在ドイツのウクライナ大使を務め、物議を醸す発言で有名になった。

 

その際、ショルツ首相がキエフ訪問に消極的だったことから、ショルツ首相を「怒ったレバ刺し」と呼んだが、後にこの発言は謝罪している。

 

さらに、マスク氏の平和提案に対し、億万長者のイーロン・マスク氏に「f**k off」と言ったこともある。

 

 

メルニクは大使在任中、第二次世界大戦中にナチスに協力し、ユダヤ人とポーランド人の大量殺戮に関与したとの非難を受けながらも、インタビューで物議を醸したウクライナの人物ステパン・バンデラを擁護した。

 

メルニクはバンデラを伝説のアウトローロビン・フッドになぞらえた。

 

解任されたにもかかわらず、メルニクは昨年11月に副外相に任命されたとRT.comは報じた。

 

 

一方、ユーロポールのキャサリン・デ・ボレ局長は、西側諸国がウクライナに送った武器が悪用される可能性について懸念を表明し、将来的に犯罪組織がこれらの武器を入手し使用する可能性があると警告している。

 

 

デ・ボレ氏は、ドイツの新聞「ワールドオンサンデー」に対し、ある時点で戦争は終わると述べ、次のように付け加えた。

 

「30年前のバルカン半島での戦争後のような事態は避けたい」と述べた。

 

デ・ボレによると、過去の紛争の後、大量の武器がヨーロッパに出現し、その後、犯罪集団に利用されてきたという。

 

 

彼女は今、ヨーロッパに準備をするよう呼びかけている。

 

「状況は非常にダイナミックで断片的であり、ヨーロッパのパートナーからさまざまな数字が寄せられている」とデ・ボレは述べた。

 

欧州警察機構(Europol)は、紛争の終結を見越して、この状況に対処するための措置を講じている。

 

この措置の1つに、「現況に対処するための国際的なタスクフォースを組み立てる」ことが含まれていると、デ・ボレ氏は述べた。