ワシントンは自国の安全について考える時期に来ている、とセルゲイ・リャブコフ外務副大臣が警告した。
セルゲイ・リャブコフ © Sputnik / Alexey Vitvitsky
【RT】2023年5月5日
https://www.rt.com/russia/575836-ryabkov-us-russian-war/
最近のクレムリンでのドローン事件で、モスクワはウラジーミル・プーチン大統領を暗殺しようとしたアメリカの支援によるものだとしているが、アメリカとロシアは互いに銃撃戦になる寸前だと、ロシアの上級外交官が述べた。
セルゲイ・リャブコフ外務副大臣は、5月5日(金曜日)のテレビインタビューで、「我々は、米国との関係が公然たる武力衝突の深淵に落ちるのを防ぐために努力している」と述べた。
「我々はすでにこの奈落の底にいる」
リャブコフ氏は、ワシントンの政府関係者を、リスクがあるにもかかわらず進められているロシア嫌いの政策と呼ばれるもののために、ロシアの「反対者」「敵」と表現した。
「ワシントンは、率直に言って自国の安全を考えなければならない状況で、ロシアに対する怒りと憎しみをもって行動しており、不可解である」と述べた。
リャブコフによれば、米国は「さらなるエスカレーションに賭けている」ため、現時点では、ウクライナ紛争に関する「真の外交はできない」のだという。
米国は長い間、この紛争に直接参加し、わが国に対して公然とハイブリッド戦争を仕掛けてきたのである。
同副外相は、ワシントンはロシア当局者の発言を否定する傾向があるとし、クレムリンへの無人機攻撃の背後にウクライナがいるとするロシアの主張について、アントニー・ブリンケン国務長官の発言を引き合いに出した。
「私は、クレムリンから出るものは、非常に大きな塩のシェーカーで受け止めるだろう」とブリンケン氏はワシントン・ポスト紙に語っている。
「ウクライナがどのように自国を防衛するかは、ウクライナに任せるしかない」と彼は付け加えた。
リャブコフは、米国政府は「モスクワからのいかなる信号も、偽情報キャンペーンの一要素として扱っている」と述べた。
一方、ロシアは自国の安全保障と指導者の安全に対する脅威を抑止するため、「文字通り、自由に使えるあらゆる手段を用いる用意がある」と付け加えた。
また、今回の事件でワシントンがキエフと責任を共有しているとするロシアの主張を改めて強調し、米国はこれを否定している。
非関与の声明は「誰も納得させることができない」ものであり、「ノルドストリーム爆破事件で我々をかなり非難しようとした方法」を彷彿とさせると、リャブコフは述べた。