EU委員長「中国にブロックの分裂をさせないよう首脳に要請」

eU chief urges leaders not to let China divide bloc

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AFPA 2023年4月18日 6:19 am

https://insiderpaper.com/eu-chief-urges-leaders-not-to-let-china-divide-bloc/

 

 

フランスのエマニュエル・マクロン大統領が北京との関係をめぐる激しい論争を巻き起こしてから1週間が経過した4月18日(火曜日)、EUウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長は、中国を前にして結束を示すようEUの指導者に呼びかけた。

 

 

マクロン大統領は中国を訪問した際、欧州は台湾に関する米国の政策に自動的に従うべきでなく、「我々のものでない危機」を避けるべきだと主張し、大炎上を引き起こした。

 

 

「欧州の強力な中国政策は、加盟国とEU機関の間の強力な協調と、分裂と征服の戦術を避ける意思に依存している」と、マクロン大統領の北京訪問に同行したフォン・デル・ライエン氏は欧州議会議員に語った。

 

「私たちは、ここ数日、数週間の間に、こうした戦術が実際に行われているのをすでに目にしており、今こそ欧州も行動を起こすべき時である。今こそ、私たちの集団的な意志を示す時です」と、欧州議会での演説で述べた。

 

フォン・デル・ライエンは、27カ国からなるEUが、中国とその巨大な市場から自国の経済を完全に「切り離す」ことはできないものの、重要な資源について主張を強める北京への依存を減らすよう、繰り返し呼びかけた。

 

「台湾の問題に関して。EUの執行機関のトップは、「EUの一つの中国政策は、長年にわたって続いている」と述べた。

 

「我々は一貫して、台湾海峡の平和と安定を訴えてきた。そして、特に武力行使による一方的な現状変更に強く反対している」と述べた。

 

EUのジョゼップ・ボレル外交政策委員長は、重要な航路や半導体を生産する役割もあり、「台湾は欧州にとって極めて重要だ」と述べた。

 

「台湾の問題に対する外部からの干渉を拒否すべきなのは、道徳的、倫理的な理由だけではない」と同氏は述べた。

 

また、欧州の艦隊は海峡での航行の自由作戦に参加する必要があると主張し、欧州連合は「挑発行為がどこからやってこようとも、それに立ち向かう」準備が必要であると述べた。

 

マクロン氏の発言は、フランスのEUの同盟国、特に中国の同盟国であるロシアに対抗して米国を安全保障の主要な保証者と考えているEU東部の国から鋭い批判を浴びた。

 

ボレル氏は、EUの加盟国は、北京をめぐって同じ「波長」に乗るよう努力すべきだと述べた。

 

ボレル氏は、欧州連合EU)は、世界情勢における独自の発言権を確立したいのか、ロシアのウクライナ戦争に対する中国の姿勢にどう対処すべきなのか、共通の認識を持つ必要があると述べた。

 

欧州の指導者たちは、同盟国であるモスクワを撤退させるよう北京に働きかけているが、その外交的働きかけから具体的な成果は得られていない。

 

「中国がロシアに対して影響力を行使し、ウクライナから軍隊を撤退させなければ、中国との関係は正常に発展しない。

 

「侵略者と侵略された国を区別しない中立は、基本的に侵略者の側に立つことになる」と述べた。