輸出企業SUEKは今年、北京への販売を3倍に増やす計画だ
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【RT】2023年4月16日
https://www.rt.com/business/574824-russia-coal-export-china/
ロシア最大の化石燃料輸出企業であるシベリア石炭エネルギー会社SUEKは、2023年に中国への販売を大幅に増やす予定であることを、同社のCEOが4月15日(土曜日)に記者団に明らかにした。
マキシム・バソフ氏によると、SUEKは今年、中国市場への供給量を3倍以上に増やし、輸出量を2000万トン以上にする意向だ。
「中国市場は当社にとって非常に重要です。昨年は韓国、その前はEUが主な国際市場でしたが、今年は中国が韓国を抜いて主な輸出市場になると思います」と、同CEOは述べた。
長期的には、SUEKの中国向け石炭販売量を年間5,000万トンまで増やす可能性があると指摘した。
中国がロシアの石炭を購入する価格が、ロシアの輸出業者にとって魅力的であり続け、輸入関税ゼロが維持されれば、こうした計画は実現するだろう、と彼は付け加えた。
「中国は今後も年間約3億トンの石炭を輸入し続けるだろう。中国の最大の供給国はインドネシアです。昨年の供給量ではロシアは2位で、ロシア企業の中では、私たちが最大でした」とバソフ氏は語った。
現在、中国に出張中の同CEOは、ここ数日、同社が中国の大手鉱山機械メーカーと数多くの長期契約を結んだことを付け加えた。
「今後数ヶ月で、当社の鉱山機械の供給量は何倍にも増えると思います...一般的に、中国への輸出と中国からの機器の輸入の両方において、中国との協力関係は成長すると思われます」と彼は付け加えた。
ロシアは2022年に中国への石炭輸出を11.2%増の5950万トンに拡大した。
この動きは、昨年ウクライナ関連の制裁で導入されたEUのロシア産石炭禁止令を受けて、貿易の方向性を変えるモスクワの努力の一環である。
中国は、コビッド19規制解除後の産業活動の回復に伴い、石炭の消費量を増やし、結果として石炭の輸入量も増やしている。