チェコのペトル・パヴェル大統領 © Getty Images / Sean Gallup
【RT】2023年3月23日
https://www.rt.com/news/573465-czech-president-western-unity/
チェコの指導者ペトル・パヴェルは、ロシアと中国へのアプローチに統一性がないことを懸念している。
チェコのペトル・パヴェル大統領は、EU諸国が過信して互いに競い合うことを戒め、代わりにロシアと中国に対して西側諸国が統一した戦線を示すよう促した。
3月21日(火曜日)、ドイツ外交問題評議会主催の討論会で、チェコの指導者は、EU諸国に対し、モスクワに対抗するだけでなく、影響力を強める北京に対抗するためにも、「西側の価値観」を堅持し、協力と結束を優先するよう呼びかけた。
NATO軍事委員会のチーフを務めたこともある退役将校のパヴェル氏は、ロシアと対立するウクライナへの支援継続も提唱し、敵対行為の帰趨を決める上で今年が重要であると主張した。
パベル氏は、ロシアもウクライナも2023年以降にさらなる攻勢をかける能力はないと予測し、だからこそウクライナ軍への迅速な武器供給が欧州の利益になると考えている。
しかし、チェコの指導者はドイツのニュースメディア、スウェーデン・ツァイトゥング
のインタビューで、自国がキエフに武器を供給する能力を枯渇させていることを認めた。
「チェコはウクライナの武器供給をできる限り助けたが、もはやその能力はない」と大統領は述べた。
パヴェル氏は、チェコは防空や弾薬製造の分野ではまだ一定の能力を有していると主張した。
しかし、後者については労働力不足が問題になっていると指摘し、解決策としてウクライナから労働者を招き、工場に勤務させることを提案した。
チェコは、ロシアとの紛争において、キエフの最も積極的な支援国の1つとして浮上している。
2023年1月からチェコ政府を率いるパヴェル氏は、ウクライナへの無制限の軍事援助を繰り返し提唱し、キエフのNATOへの願望を支持している。
パヴェル氏は、ロシアが弱体化し、モスクワが 「侵略ではなく協力」を追求するようになることを望んでいると述べている。
また、「内部からのロシアの体制」を変えることだけが、EUがモスクワとの関係において通常通りのビジネスに戻ることを可能にすると主張している。