【Insider Paper】BY:ブレンダン・バーン2023年2月28日 13時12分
https://insiderpaper.com/south-africa-nearing-collapse-as-blackouts-threaten-civil-war/
南アフリカは現在、計画停電と電力網の全面的な故障の可能性が懸念され、内戦不安の脅威に直面していると、エクスプレス.co.ukが2月27日(月曜日)に報じた。
■■ 南アフリカで内戦状態が続く中、欧米大使館が国民に長期停電に備えるよう勧告
米国やオーストラリアなどの欧米大使館は、数日分の食料と水を備蓄し、長時間の停電に備えるよう国民に勧告している。
また、このエネルギー危機の最中も厳重な警戒態勢をとるようにと。
南アフリカでは、最大6時間にも及ぶ停電が頻発し、大規模なエネルギー危機が発生し、大規模な抗議行動や市民不安が起こっている。
南アフリカのシリル・ラマフォサ大統領は2月9日、同国内の深刻な電力不足を受け、即時発効で国家的な「災害状態」を発令した。
ニュース.コム.auによると、国営電力会社エスコムは「ロードシェディング」と呼ばれる計画停電を実施せざるを得ず、最大で12時間続くこともあるという。
オーストラリアの外務貿易省(DFAT)は今月初め、次のように述べている。
「南アフリカ全域で計画停電が発生し、個人住宅、企業、自治体の照明、交通信号、ホテルなどに影響が出ている。」
「停電は、水の供給、インターネット接続、携帯電話ネットワークの範囲、燃料の供給、住宅のセキュリティ機能、食料の供給にも影響を及ぼす可能性がある。
DFATは、停電が犯罪率の上昇につながる可能性があると警告した。
また、同局は、こうした停電が犯罪の増加につながる可能性があるとして、「例えば、停電による交通渋滞は、押し込み強盗の機会を提供する」と警告を発している。
「停電で交通渋滞が起きれば、車上荒らしのチャンスになる」「停電で防犯システムが機能しなくなれば、住宅が狙われる可能性がある」。
このような状況が続いているため、国中で抗議やデモが増加し、場合によっては内乱も起きている。
さらに、米国大使館は、国民に対して、「非生鮮食料と1人1日3リットルの飲料水、医薬品や救急用品を備蓄し、72時間分の物資を自宅に確保しておくこと」を勧告した。
「周囲の状況に気を配り、個人のセキュリティプランを見直し、宿泊先のバックアップ電源(発電機や太陽光発電など)について問い合わせてください」とのことだ。