【Natural News】2023年2月17日 金曜日 BY:アルセーニョ・トレド
https://www.naturalnews.com/2023-02-17-elon-musk-neuralink-brain-chips-alter-people.html
イーロン・マスクの神経技術スタートアップ、ニューラリンクは、これまでの種類の脳チップが非常に厄介な方法で人々の心を歪めてきたことを示す証拠があるにもかかわらず、自社のプロトタイプ脳チップを人々に移植し始めたいと考えているようである。
ニューラリンクは2016年から、人の脳にコンピューターチップを埋め込むことを目指して活動してきた。
同社の動物実験は極めてうまくいかなかったが、それでもマスクは12月に、同社が6カ月以内に人体実験を開始する予定であることを発表している。
マスク氏は、考えるだけでカーソルを動かしたり、テキストメッセージを送ったり、ワープロに入力したりできるようになるなど、考えるだけでデジタル家電とインターフェースできる方法として、「ニューラリンク」を繰り返し宣伝してきた。
身体障害者のコミュニケーション支援にも利用されることをアピールしてきた。
また、ニューラリンク社はここ数カ月、動物実験の被験者の扱いで非難を浴びてきた。
2022年12月に投下されたあるレポートでは、ニューラリンクは2018年以降、1,500匹以上の動物、そのほとんどはサルを殺している、と主張されている。
マスクと同社にとってさらに悪いことに、ニューラリンクは現在、汚染されたハードウェアを違法に移動させたとして、運輸省の調査を受けている。
ニューラリンクから入手した公文書によると、同社は死亡したサルから摘出した汚染された脳インプラントを適切に輸送していなかったことが判明している。
これらのインプラントには、ヘルペスなどの危険なウイルスや、ブドウ球菌やクレブシエラ菌などの細菌を含む感染性病原体が潜んでいた可能性がある。
2019年にニューラリンクと仕事をしたカリフォルニア大学デービス校のあるスタッフは、汚染されたハードウェアが不適切に扱われていると同社に警告するために手紙を書いた。
「摘出された神経デバイスのハードウェア部品は密閉されておらず、霊長類センターを出る前に消毒されていないため、このデバイスに潜在的に接触する人には危険性がある 」と、このスタッフは書いている。
「単に”危険”というラベルを貼るだけでは、B型ヘルペスに感染する可能性があることを考慮に入れていないのです」。
■■ 脳チップは人間を根本的に変えてしまう
マスク氏にとっては残念なことだが、ニューラリンク・チップのような脳コンピューター・インターフェース(BCI)装置が、意図された用途の範囲を超えて深刻な認知機能の変化を引き起こす可能性を強く示唆する有力な証拠がある。
オーストラリアのタスマニア大学で応用神経倫理学を専門とする哲学教授、フレデリック・ギルバートは、BCIを受けたことのある人々にインタビューを行い、いくつかの奇妙な効果に気づいた。
「人格、アイデンティティ、主体性、信頼性、自律性、自己といった概念は、非常にコンパクトで、不明瞭かつ不透明な次元です」と、ギルバート氏は言う。
「しかし、私たちは、BCIが人格や性的表現の変化を誘発したことが明らかな事例を持っています」。
ギルバートは、インタビュー調査の中で、BCIを受けた患者の多くが自分自身から疎外されているように感じていると報告していることに気づいた。
「彼らは自分が自分であることを知っているが、植え込む前とは違うのだ」と、彼は言った。
また、ギルバート氏がインタビューした別の患者は、一種の意思決定麻痺を起こし、まずBCIに相談しなければ外出も食事も決められないと感じたという。
ギルバート氏は、意思決定における本人の役割を、装置が取って代わったと指摘する。
悪化した疎外感として知られるネガティブな例では、自殺未遂を起こすなど極端なケースもある。
ネオリンク社は、これまで不祥事や過大な宣伝文句に悩まされ続けてきた。
動物愛護の観点から、連邦政府による複数の調査が行われたこともある。
これまでのBCIが人の人格を根底から変えてしまったことを考えると、なぜニューラリンク社が安全性テストを行う前に人体実験を急ごうとするのか、疑問が残る。