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【RT】2023年1月29日
https://www.rt.com/business/570640-energy-giant-tight-gas-market/
トータル・エナジーズのCEOは、EUへのロシアのガス供給不足は、すでにLNG市場の供給制約につながっていると述べている。
ロシアからの供給が著しく減少しているため、備蓄を補充する必要があることから、今年も供給問題がヨーロッパのガス市場に影響を与えるだろうと、トタルエナジーズのСEO、パトリック・プヤンヌは1月28日(土曜日)にベルギーのニュースメディアのレコに語った。
プヤンヌ氏によれば、現在のエネルギー価格の下落傾向は長くは続かないという。
「冬は暖かく、貯蔵所は満杯で、ヨーロッパは液化天然ガス(LNG)の輸入を減らす必要がある。しかし、ファンダメンタルズは変わらない。2023年には、ヨーロッパが受け取るロシアのガスが2022年よりも少なくなる。再ガス化能力の問題が解決していないにもかかわらず、再び大量のLNGを再輸入しなければならなくなる...しかも、1年の約半分をロシア産ガスを受け取った2022年よりも多くの輸入が必要になるため、状況は再び緊迫化するだろう」と警告している。
世界のLNG市場は昨年すでに「激しい衝撃」を経験しており、失われたロシアの供給を補うために、その8分の1にあたる約5000万トンを欧州に転用しなければならなかったとプヤンヌは述べた。
「ヨーロッパはそれをやったが、より多く支払ったのだ。LNG市場全体が供給面で制約を受けている。というのも、米国やカタールで発表された新しいプロジェクトを見ると、それらは数年後にしか生産に移らないからです」。
トータルエナジーズ社のCEOは、EUがかつてロシアから受け取ったすべてのガス(年間1億トン)を代替するには、昨年のLNG輸入量の2倍が必要であると付け加えた。
これは、既存の供給制約だけでなく、LNGの大消費地である中国経済の再開により、LNG需要も増加するため、困難となる可能性がある。