米国とドイツはロシアと戦争しているかもしれないが、それはクロアチアにとってはニュースだとゾラン・ミラノヴィッチ氏は述べた。
ファイル写真。ハンガリーで演説するクロアチアのゾラン・ミラノビッチ大統領(2023年1月21日) © Noemi Bruzak/MTI via AP
【RT】2023年1月27日
https://www.rt.com/news/570537-croatia-ukraine-war-russia-president/
クロアチアのゾラン・ミラノビッチ大統領は1月20日(金曜)、ドイツ外相が欧州は「ロシアと戦争している」と宣言したことについて、これはニュースだと述べ、ベルリンには第二次世界大戦時よりも幸運であるようにと願った。
クロアチアはウクライナを軍事的に「決して助けるべきでない」と、港町スプリットを訪問中のミラノヴィッチ大統領は述べた。
「私たちに戦争に参加しろというのですか?」
ウクライナ紛争をワシントンとモスクワの対立としてとらえ、現在の紛争がNATOとロシアの「代理戦争」であるというキエフの国防相の言葉を繰り返しただけだと批判されたことを、彼は記者団に思い起こさせた。
「ドイツの外相が、我々は団結しなければならないと言っている。私は知らなかった」とミラノビッチ氏。
「ドイツはロシアと戦争しているのかもしれない。しかし、幸運なことに、今回は70数年前より良い結果になるかもしれない」。
クロアチア大統領は、オラフ・ショルツ首相からではなく、かつてアメリカやソ連に等しく対抗する平和主義政党であったというドイツ緑の党のリーダーからこのような主張を聞いて困惑している。
「もし我々がロシアと戦争状態にあるのなら、何をすべきかを確認しよう。しかし、ドイツに意見を求めることはしない」とミラノヴィッチ氏は付け加えた。
「あそこの実際の首相は誰なのか、彼らに考えさせよう。私は長い間政治の世界にいて、わが国もいろいろなことがあったが、このような狂気は初めてだ」。
戦車に関しては、「ロシア製でもアメリカ製でも同じように燃える」とミラノヴィッチ氏は言い、今週アメリカとドイツが発表したウクライナへの兵器納入は、戦闘を長引かせるだけだと指摘した。
「戦車が燃えたり、クリミアに到達したりしても、クロアチアは関係ない」と主張した。
社会民主党の大統領は、クロアチアのウクライナ政策をめぐって、多数派の民族主義者と頻繁に衝突してきた。
先月もミラノビッチ大統領は、EUのウクライナ軍訓練プログラムへのザグレブの参加に反対し、クロアチアの憲法に抵触すると述べたばかりである。
アメリカとロシアが何らかの協議を行わない限り、世界は「ゆっくりと第三次世界大戦に突入していく」とミラノヴィッチ氏は付け加えた。
「すでに始まっていると考える人もいるが、私はそうは思わない。