【Zero Hedge】2023年1月17日 BY:タイラー・ダーデン
世界経済フォーラムの年次会議が今日、スイスのダボスで始まる。
世界のエリートたちは、ここ数日、ダボス周辺の空港に豪華なプライベートジェットで降り立ち、気候変動などの重要な地球規模の課題について密室で議論している。
グリーンピースの欧州モビリティキャンペーンで交通キャンペーンを担当するクララ・マリア・シェンク氏は、ニュースサイト、ポリティックス.co.ukに、「金持ちや権力者は、最も不平等で汚染を引き起こす交通手段であるプライベートジェット機を使って、気候や不平等を密室で議論しようとダボスに集結しています」と述べた。
グリーンピース・インターナショナルは、昨年のダボス会議で1040機のプライベートジェットが周辺の空港を発着し、プライベートジェットからの、CO2排出量が週平均の4倍になったという新しい報告書を発表した。
「世界人口の80%は飛行機に乗ったこともないのに、気候に悪影響を与える航空機からの排出ガスに悩まされている。グリーンで公正かつ安全な未来を手に入れるためには、プライベートジェット機は歴史に名を残すべきだろう。いわゆる世界のリーダーたちは、模範を示して、プライベートジェットや無駄な短距離飛行を禁止しなければならない」とシェンクは付け加えた。
WEFは、出席者のほとんどがプライベートジェットで到着しているにもかかわらず、世界を悩ませている気候危機に取り組もうと考えている。
また、WEFの出席者の車列は、ガソリンを大量に消費するSUVや、高級セダンで目撃されている。
一方、気候変動に抗議する人々は、1月16日(月曜日)の朝、超富裕層が利用する空港を少なくとも1カ所封鎖した。
「ダボスには十分な鉄道駅があるのに、この人たちは21キロという短い距離を電車で移動することさえ面倒くさがっている。この人たちが世界が直面する問題を解決する人たちだと本当に信じているのだろうか?」とシェンクは言った。
そして、このエリートたちは、兵士や民間の警備隊に守られながら、世界をどのように再構築するかについて議論することを忘れてはならない。
WEFの出席者がプライベートジェットで大挙してやってきて、気候危機について議論するというのは、偽善の最たるものだ。
もし実際に危機が迫っているのであれば、気候変動戦士と呼ばれる人たちは地球を救うために、公共交通機関を利用するのではないだろうか?
もしかしたら、WEFが宣伝する危機とは、作られた誇大広告に過ぎないのかもしれない。