ユーザーを守るために設計された「メイド・イン・アメリカ」スマートフォンは出来すぎか?

Purism


【America First Report】BY:ジョン・マック ギリオン 2023年1月16日

https://americafirstreport.com/is-a-made-in-america-smartphone-designed-to-protect-users-too-good-to-be-true/

 

 

3億3,000万人の人口のうち、2億8,000万人のアメリカ人がスマートフォンを所有している。

 

当然ながら、スマートフォンは私たちの生活の中で最も普及しているデジタル機器である。

私たちは膨大な時間を携帯電話に費やし、スクロールし、スワイプし、情報を検索している。

 

では、あなたのスマートフォンはどこで作られたのだろうか? おそらく中国だろう。これは非常に多くの点で問題がある。

 

世界で最も人気のある携帯電話ブランド10社のうち5社が中国製である:ファーウェイ/HuaweiレノボLenovo、エルジー/LG、オッポ/Oppo、シャオミ/Xiaomi。

 

中国の携帯電話は、手頃な価格の代名詞だ。

また、スパイ行為の代名詞でもある。

 

例えば、中国南東部の広東省に本社を置く中国の多国籍テクノロジー企業、ヴィーボ/Vivoが製造する携帯電話のカメラは、ユーザーの行動を密かに記録し、データを盗み取っている。

 

Vivoのほかにも、Oppo、Xiaomi、Gioneeなどの携帯電話メーカーが、ユーザーのデータやパスワードを採取したとして訴えられている。

 

多くの中国製携帯電話には、TikTokやWeChatなどのアプリがすでにインストールされている。

中には、これらのアプリや、北京が支援するトロイの木馬を自動的にダウンロードする携帯電話もあるのが気になる。

 

信頼できる報告によると、これらのアプリはユーザーに関する大量の情報を吸い上げることに長けており、その中には「アプリの実際の機能とは無関係で、その収集に合理的な正当性がないデータ」も含まれていると、2020年にジャーマンウェーブ(DW)が報じている。

 

つまり、これらのアプリは、より穏やかなものを装ったマルウェアアプリなのである。

 

中国の携帯電話の中には、スパイウェアがプリインストールされ、ユーザーの一挙手一投足を神のみぞ知る状態で追跡できるものがある。

 

2020年、中国の電子企業であるテレフォン・コミュニケーション・リミテッド(TCL)が製造するスマートフォンアルカテル/Alcatel」が、巨大なスパイウェア作戦に関与していたことが明らかになった。

 

注意しなければならないのは、アルカテルの携帯電話は、米国の主要な店舗で容易に購入できるということだ。

 

上記の他の携帯電話のいくつかは、地元のウォルマートにはないかもしれないが、アマゾンなどのサイトで簡単に購入することができる。

 

もちろん、この無限の選択肢のある世界では、中国製の携帯電話を買う必要はない。

 

他の選択肢はいくらでもある。

しかし、共産主義の中国が携帯電話市場の多くを支配しているという事実は、私たち全員が懸念すべきことだ。

 

もし、「メイド・イン・チャイナ」の携帯電話の数々に対抗できる「メイド・イン・アメリカ」の携帯電話があったらどうだろうか。

 

 

 

■■ 歓迎すべき代替案


30年ほど前、アメリカでは携帯電話を自国生産することが一般的だった。

しかし、そのような時代はとうの昔に終わった。

 

世界で最も人気のあるブランドの一つであるアップルは、現在、携帯電話の大部分を中国で製造している。

 

そこでは、安価な労働力と労働者の権利の侵害が君臨している。

 

アップル最大のiPhone工場がある鄭州では、従業員が殴られたり、非難されたりしていると伝えられている。

 

アップルは世界的な技術リーダーかもしれませんが、良識を叫ぶ米国企業とは言えない。

 

同様に、モラルに欠けるように見える米国の巨大テック企業であるグーグルは、携帯電話の多くを中国で製造している(ただし、最近ではベトナムに生産の多くを移している)。

 

アップルとグーグルは、この国の2大企業である。

しかし、大人気の製品を実際に製造するとなると、アメリカらしさはほとんどない。

 

しかし、希望を失ったわけではない。

スマートフォンの製造において、極東を離れ、米国を選んだ企業がある。

 

トッド・ウィーバーがサンフランシスコに設立したピュリズムは、スタイリッシュなスマートフォンを含むエレクトロニクス製品の製造を専門に行っている会社だ。

 

その中の1機種「リブレム/Librem 5 USA」は、世界でも稀な「メイド・イン・USA」の刻印を持つ唯一のスマートフォンである。

 

これはピュリズムの広告ではない。

私は同社のスポークスマンでもなければ、製品を推奨しているわけでもない。

 

実は、数週間前にこの会社のことを知ったばかりなのだ。

しかし、アメリカの大衆のために、まともな製品を作ろうとする会社に光を当てることの何が悪いのか?

 

アップルやグーグル(その他、極めて収益性の高い企業のほとんど)とは異なり、ピュリスムは社会的目的を持った企業だ。

 

つまり、利益よりも社会的な利益を優先させようと努力しているのである。

そのためか、ピュリズムの携帯電話は、ユーザーのプライバシーを侵害するのではなく、むしろそれを保護するという考えに基づいて作られている。

 

そのウェブサイトによると、あなたが携帯電話を手にしてオンラインで検索するときはいつでも、「オペレーティングシステムとアプリケーションを使って、あなたの情報をできるだけ多く集めようとする」市場によって、「あなたはコントロールされている」のだという。

 

さらに悪いことに、この「搾取された情報」は、様々な企業の間で取引される。

 

ピュリズムの携帯電話は、このような違反行為を防ぐことができると聞いている。

 

ソースコードはすべて公開されている。

 

しかも、サイトに書いてあるように、ユーザーは「秘密のバックドアも、インターネットに送られる不正な情報も、企業登録や管理も、同意すべきライセンスもないことが保証される」という。

 

ピュリズムはアップルやオッポのような巨人と競争することができるのだろうか? 

もちろん、そんなことはない。

しかし、それは問題ではない。

ユーザーのプライバシーを尊重することなど、高額な利益を積み上げることよりも、かなり重要なことがあるのだ。