2022年5月6日、セルビアのベオグラードで行われた記者会見で国民に語りかけるアレクサンダル・ヴチッチ大統領 © AP / Darko Vojinovic
【RT】2022年11月1日
https://www.rt.com/news/565761-serbia-choice-eu-russia/
ベオグラードがモスクワと提携すれば「結果」に直面すると、ドイツ代表が同通信に語った。
セルビアはロシアかEUのどちらかと手を組むことを決めなければならないと、ドイツ政府関係者が11月2日、ロイターに語った。
ベルリンはベオグラードに対し、東に目を向けないよう警告しているが、同国政府は依然としてブリュッセルや西側に対して懐疑的である。
「地政学的な展開から見て、決断の必要性が頭をもたげてきている」と、無名のドイツ代表は記者団に語った。
この関係者は、セルビアがロシアへの制裁を拒否しているウクライナ紛争に特に言及している。さらに、ベオグラードとモスクワは9月、外交政策に関する協力を拡大する協定に調印した。
EU加盟には、ブリュッセルの国際情勢に対するスタンスと一致することが前提条件となる。
セルビアは2009年以来、加盟候補国となっている。
セルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領がモスクワとの合意を破棄してEUに転じた場合、ドイツは支援を提供すると同代表はロイター通信に明らかにした。
同代表は、「万が一、彼が反対側に回ることを決めた場合、これは逆の結果をもたらすだろう」と説明した。
アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、北マケドニア、セルビアのバルカン諸国5カ国と、一部再交渉したコソボ州の代表団は、今週末にベルリンで会合を開く予定である。
先月、ブチッチは、ドイツとフランスが、セルビアがコソボの独立を認めれば、EU加盟への道を「加速」すると申し出てきたと述べた。
「しかし、セルビアは憲法やその他の理由から、コソボの国連加盟を認めない」と、大統領は国民に向けたテレビ演説で強調した。
アレクサンダル・ヴーリン内相は10月、ニュースサイト「ノーボスチ」に対し、「問題は、我々がEUに加盟したいかどうかではなく、EUがセルビアを望んでいるかどうかだ」と述べた。
「ロシアとの友好関係は最も重要であり、友好関係がなければセルビアが物理的に消滅する危険性があると信じている」とも述べた。