ボルソナロ支持者が道路を封鎖、選挙敗退で沈黙するブラジル大統領

Brazil


【America First Report/Zero Hedge】BY:タイラー・ダーデン  2022年11月1日

 https://americafirstreport.com/bolsonaro-supporters-block-roads-as-brazilian-president-silent-after-election-loss/

 

ブラジルの大統領選挙でルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ氏が当選を宣言してから1日以上経つが、現職のジャイル・ボルソナロ氏は公式声明でまだ敗北を認めていない。

 

地元メディアによると、現在1月1日までに退任する見込みのボルソナロ大統領は、政府閣僚に対して公式コメントを発表するまでに至っていない。

 

ルーラ・ダ・シルバは10月30日(日曜日)の夜、歴史的勝利を祝いながら、大勢の支持者を前に、「世界のどこであれ、負けた大統領は今頃私に電話をかけてきて譲歩しているはずだ」と述べた。

 

ルーラは、「彼はまだ電話をかけてこないし、かけてくるかどうかわからないし、彼が譲歩するかどうかもわからない」ことから、権力移譲について「嬉しい部分もあれば、心配な部分もある」ままであると述べた。

 

先に詳述したように、すでに、これまでボルソナロの重要な世界的盟友とされていた人々を含む多くの世界の指導者が、ロシアのプーチンや中国の習近平など、そして米国のジョー・バイデン大統領を含む多くの人々がルーラにお祝いの電話をかけてきている。


CNNは、投票の証明のための正式なプロセスが進行中であることを指摘している。

「選挙結果を公式に検証し、上院、下院、州議会に伝えるのは、ブラジルの最高選挙裁判所である」。


しかし、その検証作業はまだ完了していない。

 

選挙裁判所の報道官はCNNに、10月30日(日曜日)に裁判所が結果を宣言したため、投票結果はすでに有効とみなされると語った。

 

CNNの報道によると、後の時点の法廷セッションで正式に勝利が確定するが、その日程はまだ決まっていないという。

 

ルーラが50.9%、ボルソナロが49.10%の得票率だった選挙結果に対して、ボルソナロ支持者による抗議デモが100カ所以上で起きているという。

 

ボルソナロ支持者は、選挙が「盗まれた」ものだと主張している。

 

BBCは11月1日(火曜日)の朝、ジャイル・ボルソナロ大統領に忠実なブラジルのローリー運転手は、左派のライバルであるルーラへの彼の投票の敗北後、国中で道路をブロックしていると報告している。

 

「2つの州を除くすべての州で封鎖が報告され、かなりの混乱を引き起こし、食料供給チェーンに影響を与えています」 などと書かれている。

 

10月31日(月曜日)の夜までに、連邦高速道路警察は342件のこうした事件を報告し、最大の抗議は国の南部で起こっている。

いくつかの妨害は、後に警察によって取り除かれた。

 

最高裁判所のアレクサンドル・デ・モラエス判事は10月31日(月曜日)、警察に対して道路封鎖を直ちに解除するよう命じた。

 

また、11月1日(火曜日)にまだ道路を封鎖している者には、1時間あたり10万ブラジルレアル(約1万6700円:1万9300円)の罰金を科すと警告した。

 

ボルソナロは最近、同国の投票機が操作・改ざんされる可能性に懸念を示しており、彼の政敵はこれを「トランプ流」の選挙否定のレトリックとして退けている。


11月1日(火曜日)の朝になっても、10月31日(日曜日)の投票日前夜からボルソナロの公式ソーシャルメディアアカウントには何も投稿されていない。

 

彼の最後のツイートは、選挙前夜の真夜中少し前に行われた。彼は、「悪魔の策略に対抗して立ちうるために、神の武具をすべて身につけなさい」という聖書、エペソ人への手紙から引用している。

 

これは、選挙結果を争う政治的な戦いも辞さない構えなのだろうと受け取る向きもある。

 

一方、ニューヨーク・タイムズ紙は、ボルソナロ大統領が11月1日(火曜日)に演説を行う見込みだと報じているが、いつ、何を話すのか正確には不明である。