欧州連合(EU)は今週、エネルギー市場の緩和策を提案する予定であると、同ニュースは文書案を引用して報じている。
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【RT】2022年10月18日
https://www.rt.com/business/564893-eu-russia-gas-cap/
EUは天然ガスの価格制限を直ちに導入することを控えると、ブルームバーグが2日、欧州委員会の提案草案を引用して報じた。
同ニュースによると、同提案は、地域の不安定なエネルギー市場を緩和し、エネルギー危機に取り組むことを目的とした措置を列挙している。
「現在の状況は、経済的・社会的困難を引き起こし、市民と経済に大きな負担を与えている。
エネルギーコストの上昇は、市民の購買力の低下と企業の競争力低下につながる」と、ブルームバーグが引用したように、草案には書かれている。
このパッケージは、EUの結束基金から最大400億ユーロを拠出し、エネルギーコストの高騰が企業や家庭に与える影響に対処するための国家支援の方法をEU諸国に提供すると報じられている。
加盟国はまた、ガス備蓄の充足を調整する共通の購入プラットフォームも提供される。
加盟国は、少なくとも15%の貯蔵量を満たすだけのガスを共同で購入することが求められ、エネルギー企業は長期契約を交渉するために欧州コンソーシアムを形成することが許可される予定である。
草案では、オランダのTTF取引ハブにおける取引に価格制限を設けることも提案しているが、これは「最後の手段」として、各国政府の許可を得た場合に限られる。
ガス価格の変動を抑えることを目的としたもう一つの手段は、取引ハブに電気とガスの「一時的な日中の変動管理メカニズム」を立ち上げることを義務づけることだ。
この草案は、10月20日から21日にかけて開催されるEU首脳会議で議論され、その具体的な内容は、来週ルクセンブルグで開催されるエネルギー相会議で承認される予定であると伝えられている。