【The Associated Press】 2022年10月2日
国王チャールズ3世は、来月エジプトで開催される国際気候変動サミットに出席しないことを決め、新君主が即位した今、環境保護活動を抑制しなければならないのではないかとの憶測を呼んでいる。
サンデー・タイムズ紙は、保守党のリズ・トラス首相が先月バッキンガム宮殿で国王と会談した際、COP27として知られる会議にチャールズが出席することに異議を唱えたことを受けての決定であると報じている。
しかし、トラス内閣の閣僚は、政府と宮殿はこの決定について同意していると述べた。
「それは私が知る限り、宮殿と政府の間で、友好的に行われている決定である」、サイモン-クラーク氏は、タイムズ-ラジオに語った。
「今朝、彼が離れていることを命じられたという指摘は、単に真実ではありません」。
クラーク氏はまた、トラス氏がチャールズにサミットへの出席を望まなかったのは、英国の気候変動目標を弱めるつもりだからだという指摘も否定した。
政府は、2050年までに炭素排出量をゼロにするという目標の達成に引き続き取り組んでいる、と彼は述べた。
英国の立憲君主制のルールでは、国王は政治に干渉することが禁じられている。
王室の海外公式訪問は、政府からの助言に従って行われるのが通例である。
9月8日にエリザベス女王が亡くなり、国王になる前、チャールズ皇太子がサミットに参加するのではという憶測が流れていました。
チャールズは、昨年スコットランドのグラスゴーで開催された前回の気候変動サミット「COP26」に出席したが、今年の会議への出席は確認されていなかった。
COP27は11月16日から18日まで、紅海のリゾート地シャルムエルシェイクで開催される。
しかし、チャールズは現在国王であり、王位継承者のときよりも、君主として公的な問題について発言する自由が少なくなることを認めている。
同時に、アドバイザーたちは、国王としてのチャールズ皇太子の初めての海外訪問について、適切なタイミングと場所を探していることだろう。
母の死後、チャールズ皇太子はテレビ演説で、「新しい責任を担うことで、私の人生はもちろん変わっていくだろう」と述べた。
「私が深く関心を寄せている慈善事業や問題に、これほど多くの時間とエネルギーを割くことはもはや不可能でしょう。しかし、この重要な仕事は、信頼できる他の人たちの手で続けられると信じています」。