【America First Report】BY:イーサン・ ハフ 2022年9月17日
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(現在の正式名称はロンドン・グローバル大学)の新しい研究によると、いわゆる「グリーンエネルギー」とその背後にある政治的推進力が、リチウムイオン電池にも含まれる肥料成分である硫酸の不足を引き起こしていると警告している。
『ジオグラフィックジャーナルl』誌に掲載されたこの研究によると、世界の硫黄供給量の80%以上は化石燃料の脱硫によるもので、化石燃料は汚染度が高いため、気候変動グループが悪と断定してきたものである。
地球を冷やし、温暖化や気候変動を防ぐための「脱炭素化」の推進によって、硫黄の入手が難しくなっているのだ。
2040年までに、地球の「グリーン化」によって、硫黄の年間供給量は1億トンから3億2千万トンという「不足」が生じるという。
一方、農業だけでなく、電池を作り続けるために硫黄を必要とする電気自動車(EV)産業や、パソコン、携帯電話などの電池駆動の電子機器において、硫黄の需要は日に日に高まっているようだ。
農業の増加と世界の化石燃料からの脱却に伴い、地理学者は硫酸の世界需要が2040年までに2億4600万トンから4億トンに増加すると推定している、と論文にはある。
しかし、脱炭素化のスピードによっては、1億から3億2千万トンしか利用できないかもしれない。
グリーンエネルギーの未来を受け入れることは、世界の多くを飢えさせることを意味する。
化石燃料が環境保護主義者の望むようになくなれば、リンなどの他の肥料も世界的に不足するだろう。
リンは農業だけでなく、コバルトやニッケルなどの希少金属を抽出する重工業でも使用される。
「これらの金属は、携帯電話からノートパソコンまで、数多くの電子機器の電源となるリチウムイオン電池に使用されています」と、この研究は説明している。
UCLのInstitute for Risk & Disaster Reductionの研究者で、この研究の共著者の一人であるサイモン・デイ氏は、硫黄の供給が減少すると、「グリーンテックが肥料産業より高価で限られた硫黄の供給を競う移行期をもたらすかもしれない」と警告している。
この研究では、2021年から2040年の間に起こりうる硫酸の需要について、3つのシナリオを提示している。
そのどれもが、需要が供給を上回っている。つまり、グリーン・エネルギーが道半ばで消えてしまわない限り、将来的に深刻な問題が発生することになるのだ。
「今、食糧危機が深刻だと思う? 1年待てばいい」と、ナチュラルニュースに事態がどこに向かっていると考えているのか、コメントした人がいる。
「穀物の75%は家畜に使われる。農家は穀物が手に入らなくなると、家畜を屠殺する。肉の値段が上がるのを見よう。」
肥料の問題は、作物の収穫を著しく低下させ、それは来年'から価格を上げ、食料の入手可能性を劇的に減少させるだろう。これは、金持ちも貧乏人も含めて、すべての人に影響を与えるだろう。
ないものは買えない。しかし、来年は食料価格が劇的に上昇するので、金持ちの方が有利になるだろう。
別の人は、私たちの世界に現れる問題は、終わりがない"ように見えると書いている。
「次は医療用品の不足? 医療用品のほとんどは中国が作っている。中国が台湾を攻撃したら、アメリカはどうやって制裁を加えるのか?」
「ウクライナの戦争は、来るべき食糧危機とはほとんど関係がない」と、人類に対する戦争は、多くの前線で行われていると推測する人もいる。
「気候変動という茶番劇は、すべてこれに関係している。オランダの農民たちに聞いてみればいい」。