西ヨーロッパは「エネルギー崩壊」に向かっている ―  ハンガリー

石油やガスとは異なり、イデオロギー的信念はヨーロッパ人の冬を暖かく保つことはできない、とピーター・シヤルト外相は警告している。

 


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【RT】2022年8月29日

https://www.rt.com/news/561767-hungary-szijjarto-europe-energy-collapse/

 

西ヨーロッパは、適切な代替手段がない場合でさえ、ロシアのエネルギーを拒絶する政策をとっており、この冬に国民が暖房なしで過ごすことになれば、システム崩壊につながりかねないと、ハンガリーのピーター・シヤルト外務大臣は8月29日(月曜日)に警告した。

 

 

スプートニク通信によると、シジャールト外相は、自国の外交官の会合で、「エネルギー供給の問題に関する西ヨーロッパからのこれらの声明は、冬が近づくにつれ、全く通用しなくなる」と説明した。

 

 

外相は、「イデオロギー的、政治的、コミュニケーション的な発言は、国際メディアからの効果的な支持を得て、人々の目を覆う風船を簡単に膨らませることができる」一方で、世界中のあらゆるイデオロギーは、冬が近づくとEU市民を暖めることはできない、と指摘した。

 

冬に、暖房がないのに寒くない、と説明するのは非常に難しい。

 


ハンガリーはまだこの罠にはまっていないと主張しながら、現在の世界秩序が「ほとんど小惑星のようなスピードで大崩壊に近づいている」として、他のEU政府からの圧力は悪化する一方であると警告した。

 

 

ロシアのエネルギー源はヨーロッパのエネルギー安全保障に不可欠であり、それがなければ社会的不満がシステム崩壊につながる可能性があることを示唆した。

 

 

ハンガリーはロシアのエネルギーに対する制裁の話を受け入れないだけでなく、他の国もこの問題に関して、公にはしないまでも、静かにハンガリーを支持するだろう、とシジャールトは大使たちに語った。

 

 

ブダペストは、ロシアの石油とガスの禁輸を求める声がEUの政治家の間で聞かれ始めて以来、これに反発してきた。

 

しかし、かつてウクライナ問題でモスクワに制裁を求めた他の国々は、ロシアの供給不足を補うエネルギー源が他にないことにすぐに気がついたのだ。

 

ドイツとフランスの電気料金は、モスクワがノードストリーム1パイプラインの最後のタービンを、3日間のメンテナンスのために停止させると脅したことにより、8月27日(金曜日)に記録的な高さまで跳ね上がった。

 

しかし、ロシアを罰するはずの制裁措置の影響を受けているのはこれらの国だけではない、あらゆる国籍のヨーロッパ人が、これから来る長い冬に備えて、薪であれ石炭であれ、持っている燃料を備蓄しているのである。