【国連】ロシアとウクライナからの穀物輸出がさらに減少した場合、数百万人が飢餓に陥る可能性がある

国連は世界の食糧「大惨事」を警告する

 

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【RT】2022年6月9日

https://www.rt.com/business/556845-un-food-catastrophe-russia-ukraine/

 

 

国連の報告書によると、ウクライナ紛争とその穀物・肥料輸出への影響により、今年は41カ国で最大1億8100万人が深刻な食糧不足に見舞われる可能性があるという。

 

 

「食糧は決して贅沢品であってはならず、基本的人権である。それなのに、この危機は急速に世界規模の食糧大惨事に発展するかもしれない」と、6月8日(水曜日)に発表された食糧、エネルギー、金融に関する危機対応グループの報告書は警告している。

 

 

国連によると、状況は2022年以降も悪化する可能性があり、ロシアとウクライナからの食糧輸出が減少し続ければ、2023年には世界で1900万人以上が慢性的な栄養不足に直面すると予想されている。

 

 

「今年の食糧危機はアクセス不足が原因。来年の食糧危機は食糧不足になるかもしれない」とアントニオ・グテーレス国連事務総長は述べ、深刻な食糧不足の人々の数が過去2年間で倍増していることを付け加えた。

 


グテーレス氏は、ウクライナオデッサ港からの穀物の出荷を再開するための交渉に携わってきた。

国連、ロシア、トルコは、ロシアの食糧と肥料の世界市場への無制限のアクセスを提供するためにも協力してきた。

 

 

ウクライナ政府と西側諸国は、ロシアがウクライナ黒海の港を封鎖して穀物輸出を妨げていると繰り返し非難してきた。

 

 

モスクワは、穀物を運ぶ船舶の安全な通行を確保する用意があるとし、こうした主張を退けている。クレムリンは、ウクライナ軍による海岸線の採掘が原因であると主張している。

 

 

キエフはまた、紛争が続く中、ロシア軍が備蓄している小麦を「盗んだ」と非難している。

 

今週初め、国連はこのような疑惑を確認できないとし、国連事務総長室も国連世界食糧計画(WFP)も、この件に関して信頼できる情報を持っていないと述べた。

 

 

6月8日(水曜日)の夜、ロシア国防省は、ウクライナの「民族主義大隊の過激派」が、ロシア軍から逃げる際にマリウポルの海港の大型穀物庫に故意に放火したと非難しました。

 

この火災により、5万トン以上の穀物が焼失したと伝えられている。