プーチン氏、エルドアン大統領に伝達 ロシア、海運再開に向け努力する用意あり

 


【Insider Paper】AFP2022年05月30日

https://insiderpaper.com/putin-tells-erdogan-russia-ready-to-work-to-reopen-shipping/

 

 

ロシアのプーチン大統領は5月30日、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領に対し、ウクライナ紛争で封鎖された海上輸送を解放するため、モスクワがアンカラと協力する用意があると述べた。

 

プーチン大統領は、トルコのパートナーとの協力のもと、ロシア側が物資の海上輸送を妨げないよう貢献する用意があることに言及した。これは、ウクライナの港からの穀物輸出にも適用される」と、クレムリンプーチンの発言を引用し、エルドアンとの会談の読み上げで述べた。

 

クレムリンによると、両者は「黒海アゾフ海における安全な航行の確保」と「その海域における機雷の脅威の排除」について議論したという。

 

プーチンはまた、世界の食糧不足は西側の「近視眼的」な政策の結果であるという主張を繰り返し、関連する反ロシア制裁が解除されれば、ロシアは「かなりの量の肥料と農産物」を輸出する用意があると述べた。

 

ロシアのウクライナ攻勢と欧米の制裁により、両国からの小麦などの供給が途絶え、世界的な供給不足と飢餓のリスクへの懸念が高まっている。ロシアとウクライナは世界の小麦供給の3割を生産している。

 

ロシア軍に囲まれたウクライナの港では、数十隻のコンテナ船がブロックされ、小麦、ひまわり油などの食料品や作物用の肥料の輸出が滞っている。

黒海の航行も、ロシア軍とウクライナ軍双方が設置した地雷によって妨げられている。