【Natural News】2022年5月20日
https://www.naturalnews.com/2022-05-20-eu-committing-economic-suicide-with-russian-sanctions.html
欧州連合(EU)のメンバーは、ロシアに対する代理戦争で米国に加担することで、不安定な立場に立たされていることがわかった。
あるオブザーバーは、欧州諸国は純粋に政治的な理由で、米国が十分な圧力をかけている状態で、ロシアにさらなる制裁を課していると指摘した。
ロシアのエネルギーにノーと言うことは、ヨーロッパがエネルギー源として世界で最もコストのかかる地域になる可能性があることを意味する。価格は上昇し、資源はそのような価格上昇に対抗するために使われることになるだろう。
ロシアのプーチン大統領自身も、ウクライナ戦争でモスクワに制裁を加えることは、ヨーロッパにとって「経済的自殺行為」になると警告している。
ロシアのエネルギー供給を段階的に排除しようとすることで、欧米の「思慮の足りない」動きのために、ヨーロッパは自らを傷つけるだけである。
また、エネルギー関連の会合で、欧州はその行動の結果、エネルギー価格の上昇とインフレ率の上昇を見ることになるだろうと述べた。「もちろん、そのような経済的自殺はヨーロッパ諸国の国内問題である。」
2月にクレムリンがウクライナに軍隊を派遣した後、欧米諸国はロシアに対して前例のない制裁措置を導入し、罰則に関する発表で緊密な連携を見せた。しかし、ロシアの石油・ガスに関しては、同じペースでは動いていない。
プーチンは、欧州の「混乱した行動」は自国の経済にダメージを与えるだけでなく、石油市場の変化は地殻変動的なものであり、ロシアにとって石油・ガスの収入増につながるとし、供給を「友好国」に振り向けることを期待している。
モスクワは通常通りビジネスを行っていくことになる。
新しい条件下では、石油を採掘するだけでなく、最終消費者に至る垂直連鎖全体を構築することが重要である。
また、ロシア大統領は、企業がビジネスモデルを変更するのを政府が支援し、国は炭化水素の物流と深層処理を改善するとともに、自国通貨での支払いを保証すると主張した。
■■ EU加盟国の一部、ロシアの石油禁輸に反対
EU27カ国の外相が集まり、モスクワに対する第6次制裁措置に盛り込まれるロシアの石油輸入禁止について話し合ったが、この措置を実行するためには合意が得られなければならない。ハンガリーを中心とする国々は、このような措置に反対している。
EUは、ハンガリー、チェコ、スロバキアに対し、ロシアの石油への依存を段階的に解消するための時間的猶予を与えている。ハンガリー政府は、製油所の改修とクロアチアへのパイプラインの能力増強のために8億ユーロ(約8億3000万円)のEU資金が必要だと述べている。
ドイツも当初はロシアのエネルギーに大きく依存しているとして石油禁輸に反対していたが、最近はその姿勢を転換している。ドイツのアナレナ・バーボック外相も、EU諸国の分裂に警鐘を鳴らし、これまでは結束が強みであったと述べた。
しかし、バールボック氏は、ロシアのエネルギーからの脱却に問題を抱えている国に対しては、「それぞれの立場の違いを調整する必要がある」と理解を示している。
「この苦境を解決する方法は一つではないのです」と付け加えた。