米国、ウクライナのロシア軍将校殺害を支援 - NYT

米国はキエフにロシア高官の居場所に関する情報を提供したと、同紙は主張している。

 

   

   ウクライナのトーチカ-U弾道ミサイルの残骸。スプートニク

 

【RT】2022年5月5日

https://www.rt.com/news/554997-us-ukraine-intelligence-generals/

 

米国は、ウクライナ国内のロシア将兵の居場所に関する情報を共有することで、キエフ軍を殺害する手助けをしたと、ニューヨークタイムズが5月5日(木曜日)、米国高官を引用して報じた。

 

ワシントンはキエフに、紛争地域で頻繁に移転しているとされるロシアの移動式軍事本部に関する情報を提供したと報じられた。そしてキエフはこのデータと独自の情報を組み合わせて、指揮官の死亡につながる砲撃やその他の攻撃を行ったと、情報筋は同紙に語った。

 

匿名を条件に語ったアメリカ政府関係者は、アメリカの助けによって殺されたロシアの将兵の数を明言しなかった。また、さらなる情報収集の妨げになるという懸念から、ワシントンがロシアの司令部のデータを取得するために使った方法も明かさなかった。

 

NYTは、モスクワとキエフの紛争を通じて、米国機関はロシア軍の動きを追跡するために、機密情報や商業衛星を含む様々な情報源に頼ってきたと指摘した。


バイデン政権は、ウクライナにリアルタイムの戦場情報を提供するために、将軍たちをターゲットにした機密扱いの支援を行ったという。

 

国家安全保障会議の報道官エイドリアン・ワトソンはこの報告を否定し、アメリカの戦場情報は「ロシアの将軍を殺す意図で」ウクライナ軍に提供されたのではないと主張した。

 

国防総省のジョン・カービー報道官は、アメリカが「ウクライナに自衛に使える情報とインテリジェンスを提供した」ことを認めたが、そのデータの詳細については一切明らかにしなかった。

 

米国はロシアとの紛争の中で、ウクライナに武器や資金を積極的に供給しており、カービー氏は先週、2021年以降、この目標に43億ドルがすでに割り当てられていることを明らかにした。


モスクワは、ウクライナへのこのような支援は状況を不安定にし、和平への見通しを妨げるだけだと繰り返し述べてきた。先月、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、米国主導のNATO圏が「本質的に代理人を通してロシアと戦争をし、その代理人武装させている」と非難した。