【米】CIA、ウクライナに関する偽情報をアメリカ人に与えていたことを認める

独立系メディアの声の高まりに対する反応は、受け入れられている主流の物語から外れたいかなる声も「取り消す」ことを急ぐことである。

 

                Wikileaks documents: Here's how the CIA was hacking your ...              


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【THE LIBERTY LOFT】by: ロン・ポール  2022年4月12日

https://thelibertyloft.com/2022/04/12/cia-admits-feeding-americans-false-info-about-ukraine/

 

昨年末、ギャラップ社の世論調査で、アメリカ人の主流メディアに対する信頼が過去2番目に低い水準に落ち込んだことが明らかになった。メディアを「大いに」信頼していると答えたアメリカ人は、わずか7%だった。

 

このような信頼の低下は、主流メディアによってもたらされたものであり、独立系メディアやソーシャルメディア上のオルタナティブな声が大きく成長していることの説明にもなっている。

独立系メディアの声の高まりに対する反応は、受け入れられている主流のシナリオの外にあるいかなる声も「取り消す」ことを急ぐことであった。

 

ソ連の市民がプラウダのような操作されたメディアを読むのは、政権が事実を報道したからではなく、何が報道され、何が報道されないかという行間に真実が隠されていたからだ。それは、今日のアメリカにも当てはまるように思える。

 

先週、よりによってNBCニュースに驚くべき記事が掲載された。アメリカの情報機関が、アメリカの視聴者が消費するために、正確でないと思われる情報を故意にアメリカの主流メディアに流している、というのである。

 

言い換えれば、この記事は、アメリカの「ディープ・ステート」が、世論を操作するためにアメリカ国民に積極的に嘘をついていることを認めている、と報じているのだ。

 

NBCニュースの記事によると、「複数の米政府高官が、情報の正確性に対する信頼が高くない場合でも、米国は情報を武器として使ってきたと認めた。時には抑止力を高めるために信頼度の低い情報を使うこともあった......」とある。

 

「ロシアがウクライナ化学兵器を使う用意がある」「中国がロシアに軍備を提供する」「ロシアのプーチン大統領が顧問から誤報を受けている」など、衝撃的な見出しが並んでいたことは読者の皆さんも記憶に新しいと思う。

 

これらはすべてCIAが作り出したもので、嘘だとわかっていてもアメリカのメディアで繰り返された。記事の中で、ある諜報員が言っていたように、「プーチンの頭の中に入ろうとしている」ということだったのだ。


しかし、CIAが実際に行ったのは、紛争に対する国民の認識を形成するための偽情報で、アメリカの頭の中に入り込むことだった。バイデン政権のシナリオを支持するよう、私たちをプロパガンダするために嘘をついたのだ。

 

トランプ大統領の時代に「ロシアゲート」のデマを流した人々は、「ロシアの偽情報」の目的は、アメリカ人の政府やメディアなどの組織に対する信頼を損ねることだと主張した。

アメリカ人の間で特定の物語を確立するために偽の物語を送り込み、メディアに対するアメリカ人の信頼を損ねることは、ロシア以上にCIA自身が行ってきたというのは皮肉ではないだろうか?

 

ピッグス湾事件後、ケネディ大統領は「CIAを1000個に分割し、風前の灯にしたい」と言ったと言われている。しかし、これは彼にとってあまり良い結果にはならなかった。

 

2020年、トランプ大統領のCIA批判に対して、上院多数派のチャック・シューマーがレイチェル・マドーに語ったのは有名な話である。「情報機関を敵に回すと、日曜日から6つの仕返しをされますよ」。

 

トランプを陥れようとする米国情報機関の活動に関する情報が増えるにつれ、今回ばかりはシューマーが正しかったようだ。


ケネディ大統領の「ピッグス湾事件」後の願いを、今こそ見直す時だ。

CIAが嘘を使ってアメリカ国民をロシアとの戦争に向けて宣伝していることは、その機関の100万個の破片を風に撒く何千もの理由の一つに過ぎないのだ。