【新世界秩序ではなく多極化秩序へ】インドがロシアをユニークなパートナーと見なす理由

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2021年12月6日、ニューデリーのハイデラバード・ハウスでの会談前にロシアのプーチン大統領に挨拶するインドのナレンドラ・モディ首相(右)。© Money SHARMA / AFP

【RTcom抜粋】by:スリーラム・チャウリア 2021年12月7日 

<プロフィール>インドのソニパットにあるJindal School of International Affairsの教授兼学部長。


12月6日(月)のインド・ロシア首脳会談では28の協定が結ばれ、ニューデリーにとってモスクワが西欧、アジア、オセアニアの主要なパートナーと同様に重要であることに疑いの余地はありませんでした。


12月6日に開催された第21回日露首脳会談のためにロシアのプーチン大統領がインドを訪問しましたが、これはコロナウイルスの大流行により個人の外交活動が停止して以来、2度目の海外訪問でした。

インドのナレンドラ・モディ首相は、「あなたのインドに対する愛情は明らかだ」と、プーチン大統領の選択の意義を認めました。

 

モディ氏の「2+2」はロシアとの「実践的協力」のための革新的なものであるという発言や、インド外務大臣の「ロシアとの2+2」は「相互に関連し、横断的である政治的・軍事的問題」についての連携を深めるものであるという発言は、この古くからの友好関係がより鋭いものになっていることを示唆しています。

 

例えば、ロシアがインドに先進的な兵器システムを販売する際には、インドと敵対関係にある国には提供しないというインド側の配慮が求められます。また、インドがロシアとハイテク兵器を共同開発・共同生産する際には、ロシアの感覚を考慮して兵器を配備・輸出することが考えられます。 

 

モスクワとニューデリーは、アメリカ後の変化した現実に照らし合わせて、アフガニスタンの将来についての理解のギャップを解消しました。

プーチン大統領の訪日終了後に発表された露印共同声明では、アフガニスタンについて10回言及され、モスクワとニューデリー安全保障会議、国家安全保障顧問、テロ対策担当者が協力していることが述べられました。

カブールでの政権交代の悪影響をチェックするための地域的な行動計画は、イスラム国(IS、旧ISIS)、アルカイダ、ラシュカル・タイバなどのテロリスト集団を先取りして標的にすることに特化しており、ロシアとインドが手を組むことで初めて可能になります。

 
インドとロシアの友好関係は、米国と中国がそれを台無しにするにはあまりにも現実的です。また、ロシアは「オーストラリア、インド、日本、米国」に反対していますが、実質的には、ロシアがインドの能力強化を支援している限り、ニューデリーは敵に対抗する自信を持つことができます。インドにとっては、ロシアの言葉よりも行動が重要なのです。

 

◆◆リアリズムと理想主義

 

インドとロシアの両方が尊敬され、国際的な勢力図の中でランクを上げていくことをプーチンは望んでおりモディも同様です。

ニューデリーとモスクワから見ると、1つの超大国か2つの大国しかない世界は怖いものです。

 

インドとロシアが毎年のように行っている現実的な取引は、最終的には、世界の主要地域で力の均衡が保たれる真の多極化秩序の到来を目指すものです。

 

これは、ロシアとインドが協力して、最終的に世界秩序を公平なものに変えようとしていることを意味しています。

 

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【メモ】

「世界の主要地域で力の均衡が保たれる真の多極化秩序の到来を目指す」ことが重要です。プーチンも恐らくモディ氏もでしょうが、グローバルエリート軍団の望むグレートリセットや新世界秩序を実現させないように仕向けてきました。それが当たり前のことだと思います。

が、世界の首長たちは素人の私でも、誰が見ても「世界大の集団ヒステリー」「何かに取りつかれている」「悪霊に憑依されている」と思いますし、識者たちも最近は、「各国の上から下までのリーダー的な立場の人たちが、精神病になっている」といったことを述べています(病名あったんですが忘れました)。

全くその通りです。

 

彼らの何かが豹変してしまったのでしょうが、それ以前から長年の期間を経てこうなって行った、元々危険な思想にはまりすぎてのことだと思います。まぁ、狂気のファンタジスタにしか見えません。

 

今年2月のダボス会議ではオンラインでしたが、プーチンが主催者のクラウス・シュワブに、「グレートリセットか? まぁ、焦るな」とやや鼻で笑っているような言い方をしていました。彼らと、ナショナリストプーチンとは相容れないのです。

 

アメリカのニュースサイトなどのコメントで、シュワブはすでに逮捕済みだと言われているのも何度か見ますが、定かではないです。そうだったら嬉しいですが。

このシュワブの爺さんも、顔と語りからして、ファンタジーなんですよね。子どもの妄想のような、なんか足が地についてないフワフワした爺さんにも思えます。目つきがおかしい。

 

年明け1月のダボス会議が殺人予告で中止というニュースがありましたが、実はその数か月前にこっそりドバイで会議していたようです。

殺人予告で中止というのが胡散臭い、嘘っぽい感じがするので、もしかしたらシュワブはお縄になったのかもしれません。最近言っていたことは、これからの新世界秩序への行程計画をナラティブに、物語的な形で話していきたいとか言っていましたよ。

 

やっぱりあの爺さん中身が子どものファンタジー、何か別世界を夢見ている少年のような爺さん(83)ではないかと私は思います。