官邸前20万人

毎週金曜日は総理官邸前での再稼働反対デモが行われるが、もう数週目となる今日はなんと約20万人が集まったという。先週は45,000人だったのが1週間後には20万人。国内で20万人も一気に集まるイベントがほかに何かあるだろうか? 私も中継や画像やTWなどで大まかな様子は知ることができたし、参加はできないが応援し旦那とも祈った。
避難移住する前はあの6万人(か7万人集まった)都内の原発反対デモにも仕事仲間と参加したし、西東京市の地域デモにも旦那と参加した。今は遠すぎて行くことは難しいが、自分も参加している人と同じ思いで状況を見ていた。東京にいたら毎週参加していたことだろう。“同じ思いで”なんて言っても、その場にいるのといないのとでは全く違うものだから。
参加された方は本当にお疲れ様でした。

しかし、20万人集まっても政治家もマスコミも見て見ぬふりをしている。見えていても見えないのだ。聞こえていても聞こえない。どす黒い何かに完全に操られている彼らにはもう何の期待もしていないが、私たちにできることは、彼らに本当に不利となり彼らを動かすことができる方法を積極的にとっていくことしかないだろうと思う。彼らと、反対派の一般市民とでは見ている所が全く違うのだ。だから正論での説得はできないだろう。こちらの正論が向こうの正論ではないからだ。常識が違う、前提が違う、何よりも“目的”が違うからだ。同じ人間だからきっと分かってくれるだろうなんて幻想は捨てたほうがいい。それよりも、話の通じない相手に真に影響を与えることができる方法を考えて一人ずつ実行することこそが重要だろう。何をすれば本当に打撃を与えられ、この暴挙をやめさせることができるか、それに集中すべきだろう。

それには人それぞれいろんな方法があるだろうが、私は日本を出た。前にも書いたかもしれないが、この国に税金(滞納し続けてきたけど)、電気代(コンビニ払いで遅れ気味に払ってきた)、NHK代(一度も払ってないけど)等、もはやこういう腐れ団体に払いたくないという自分なりの積極的な抗議、決別の姿勢でもあった。放射能汚染もさることながら、こんなところに住んでいられるか、という気持ちだ。

日本がおかしくなっていく姿にも寒気がするが、それ以前に、日本の政財学界のトップがいつの間にやら狂人だらけになっていたこと、多くの人が目を離して油断している間に、結果的に狂人たちが好き勝手にできる状況を与えてしまっていたという事実が恐ろしい。しっかり見張って防御してこなかった結果ともいえる。

私は日頃ツイッターで気になるニュースや情報を自分の覚え書きも兼ねて可能な範囲で拡散したりしているが、ブログでは移住の話や現地情報について書くことにしていた。それでもたまには日本のことについても一言書かざるを得ない気持ちになる。私たちは自分たちの命や健康を脅かす者たちに抵抗し、逃げる自由がある。平和はそもそも黙っていて当たり前のようにそこにあるものではないし、誰かが提供してくれるものでもない。行動して造りだすものだ。何も考えない、何も行動しない人の未来はこのような末期的な世の中にあってはそれなりのものになっていってしまうだろう。
これは避難しないといけないとかデモに行かないといけないという意味ではない。今の日本のような状況の中にあっては、何にせよ自分で物事を選択して行動しないと大変な結果を招きかねないということが言いたいのだ。その結果、避難を選ぶ人は避難すればいいし、しないと決めている人はそうすればいいと思う。誰にも正解は分からないのだから。