夕方、畑作業をしていたらデイビッドさんがやってきた。同じアパートのヒューイットさんの息子さんだが養子なので見た目はフィリピーノだ。でもアメリカ人。
昨日のCR-Vの話しはどうもこのデイビッドさんの友人の車だったようで、クォン先生経由で話が行って、わざわざその件について伝えに来てくれたのだ。彼は“明日、車の持ち主と話すことにしたが、もしかしたらその車はもう売れてるかもしれない。その場合、また他に探したいか?”ということだった。
私たちは“もしもう売れてしまってたならしょうがない。でもいずれにせよ車は探すつもり”と答えた。“じゃあ条件を教えておいてくれたら心当たり探しておいてあげるよ”ということだったので“予算は80万円まで(とはいっても80万円はキツイが)、オートマ希望(こっちにはオートマ車はとても少ないので難しい条件なのだが、なんせ我々は日本でオートマしか乗ってないゆえ……デイビッドさんも“えっオートマ!?”と苦笑していた)、7-8人ぐらいは乗れるやつ等々”伝えておいた。
考えたらデイビッドさん自身車は持っておらず、バイクのみ。ご両親の車をよく借りている状態だ。こっちでは車を持っているのはやっぱりある程度所得のある人に限られる。車自体も日本よりも高い。こちらの人の所得からしたらかなり贅沢な持ち物だ。
その中で新車のいい車に乗っている人を見ると、相当な金持ちだろうな、何やってる人だろう?と不思議に思う。ボホールにも金持ちがいるのかと。
英語のジュネット先生に聞いたら、多分代々資産がある人とか事業を継いでいる人とか政府関係者(公務員?!)なんかだと思うと言っていた。
ジュネットもゲストハウスのような4-5人一部屋の所に住んでいて、光熱費は別だが1か月の賃料700ペソ(1400円)と言っていた。安い! 寮のようで楽しくやっているそうだ。こっちでは実家が郊外や別の島にあるような独身の若い男女はそういう安い部屋に住みながら通学・通勤していることが多い。
車については、こっちは雨期もあるし道が悪い所も多いのでオフロードにも強く、家族数が多いせいか人がたくさん乗れる車がやっぱり多い。うちのアパート前も地道だし、舗装してある道でも日本のように滑らかな道はほとんどない。
私たちも今後新しく仕事をすることを考えても、周りの人たちの送迎などの必要を考えても、ある程度の人数を乗せられるものにしておきたいので、出物があれば買っておくのも一つの投資としていいかと思っている。維持できなければ売ればいいし。
心配なのはこっちはガソリンが高いこと(今レギュラーで96円位)。
私は車なんか何でもいいのでマルチキャブのお下がりでも数万円で買えば?と言っていたが、旦那はいくらなんでもあんなのは嫌だという。ま、確かに安く買って故障ばかりしても困る。
デイビッドさんはまた、私たちが今後仕事を立ち上げるのに必要なことや知りたいことがあれば自分にはセブ・ボホール等でいろいろ起業した人等の知り合いもいるから遠慮なく聞いてくれ、とのことだった。心強く、非常に助かる。
デイビッドさん自身も、仕事とバイブルスクール教師などのミッション活動との時間的兼ね合いが難しく、現在は勤めをやめている身の上だ。今後起業しないのか聞いたら、今はやることが多いので起業は無理だと言っていた。でも以前はしようと思っていたしチャンスもあったがやめておいたとのことだった。立ち話のついでに、私たちの今後の構想や希望なども軽く伝えておいた。現地の人からアドバイスやアイディアをもらえるとありがたい。私たちには分からないことだらけだから。
最近午前の英語と夕方の畑作であまりご近所とお茶や食事などしてゆっくり話す間もないが、もっといろいろ話す時間を取れるようにしたい。
そうそう、デイビッドさんは以前観光ガイドをしようと思ったことがあったそうだが、最近はボホールの観光地にも新しい場所ができていて、ジップラインという人間ロープウェーみたいなやつの新型ができたと言っていた。今までは1人ずつだったのが一気に4人一緒にぶら下がって下れるやつだそうだ。なんかおもしろい。こっちではこのジップラインというアクティビティはすごくメジャーなのだ。
私たちはまだ乗ったことがないから乗ってみたい。デイビッドさんと彼の家族も乗ったことがないと言っていた。聞くと高所恐怖症らしい。デイビッドさんは体重100㎏だそうなのでジップラインが切れそうで怖いのかなと思ったが……。
朝の市場の様子をマルチキャブから。ござや籠など竹製品、麦藁帽、ほうきなどなどいろんな雑貨も売っている。以前、3畳分位?の大きいゴザを買ったら約360円だった。