農作業2時間、そしてまたお隣宅へお邪魔

今日前半は実用書ではない英語の勉強の本を読んだりしてのんびりしていたが、やや涼しくなった16時ごろから2時間ほどノンストップで農作業をやった。昨夜の大雨で固かった地面が柔らかくなっていることを期待して。

するとやはり先日とは大違いで、雑草も引きやすいし固いながらもショベルが入りやすい。俄然やる気が出て、休みなく雑草を引き、汗を垂らしながら土を掘り続けた。ヤギと鶏たちに見守られながら。
土中には結構ミミズも、いろいろな虫もいた。巨大ミミズの死骸もあったし、粘土質の土地だけど、それなりに希望が持てそうな気がした。すぐお隣にある小さいナス畑にナスがなっていることが私の励ましとなっていた。

今日は絶対、昨日買ってきた空芯菜の種を植えるところまではやるぞという目標を持っていたので張り合いがあった。で、何とか暗くなるまでに種を植えることができ、それ以上にたくさんの土を掘り返しておくことができた。かなり進んだと思う。
そのとき、1人のおばさんがヤギを連れて帰りに来て、そのあとで枯草を燃やしにやってきて、私に声をかけてくれた。話してみるとそのナス畑の持ち主で、一昨日お邪魔したお隣さんの家の人だった。先日はそこのおばあさんと立ち話のついでに家に呼ばれた。今日もおばさんのあとからそのおばあさんもやって来て、またバナナでも食べに来ないかと誘って頂いた。あまりご飯を食べていないままの農作業でクタクタでお腹もヘリヘリだったので“食べます!”と速攻答えてついていった。食べ物に弱いのだ。

前回と違う方向から向かったら、その家には大きな豚もいた。いずれ食べるのだそうだ。丸焼きになるのかな。そのへんにうろうろしているその家のネイティブチキン(地鶏)も、おばあさんから若い娘さんまで自ら絞めているそうだ。私もネイティブチキンを飼いたいと言ったが、私には締めるのは無理な気がする。卵だけでいい。

前回もバナナやマンゴーやらを頂いたが、今日は手づくりのバナナ揚げのお菓子、もち米を生姜と砂糖で味付たお菓子、マンゴー、ビーフンの炒め物、パン、カラマイ(という名産の甘いお菓子)、コーヒーなどなどたいそう歓待して頂いた。ものすごいお腹が減っていたのでひとかけらの遠慮もなくウマイウマイと言いながらバクバク食べた。

今日はロサリオというおばあさんではなく、声をかけてくれたおばさんと長々お喋りすることになった。お喋りしながらも食べる手を止めなったが……。
何でこっちへ来てるのと聞かれたので、また放射能汚染の話を延々とすることになった。彼女は“日本に出稼ぎに行っているフィリピン人は多いけど彼らは気にしてないんじゃないか?”と言っていた。幸い、彼女の家族の中には日本に行っている人はいないそうだ。

私は、日本人の大半は気にかけてないので、おそらく出稼ぎのフィリピン人も気にしていないかもしれないけど、フィリピン政府は日本の食材を輸入制限しているし、放射能汚染というのは多くの人が気づいたころにはもう手遅れなんだと言った。
彼女は、出稼ぎのフィリピン人はお金のために行ってるから逃げないでしょうねと言っていた。私は、そのままいたらどのみち仕事なんてできない体になるだろうし、命と健康のほうが仕事とお金より大事と思うから、私たちは仕事を辞めて逃げてきたんだと言った。すると“そりゃ命のほうが大事よ”と彼女も同意してくれた。

彼らの夕飯の時間も迫ってそうだったので19:30位においとましたが、おばさんは“旦那さんにもどうぞ”ということでバナナ揚げやもち米のお菓子、そして、ナス畑のナスをくれた。なっていたナスの中で大きなのを5本全部取ってくれた。いつも眺めていたナスなので感激。大事に頂こう。


うちの横の土地に生えていたもぎたてほやほやのナスたち

日が暮れるとこの辺は真っ暗になるので、懐中電灯を持ってうちのアパートの前まで送ってくれた。うちへ来たらビサヤ語(フィリピン中部ビサヤ地区の言葉)を教えてあげるよと言ってくれた。英語と並行して習おうかな。こっちの人は英語は話せるがやっぱり現地語のほうがいいんだろうと思う。