NATO加盟国の首相、戦勝記念日にロシアを訪問

ロベルト・フィコ・スロバキア首相の写真。© Getty Images / Zuzana Gogova

【RT】2024年10月5日 17:41 ホーム世界のニュース

https://www.rt.com/news/605295-fico-visit-russia-victory-anniversary/
スロバキアのロベルト・フィコ首相は、現在の紛争とは何の関係もない祝賀行事であるべきだと述べた。

ロベルト・フィコ首相は10月5日(土曜日)、ナチス・ドイツの敗北から80周年を祝うためにモスクワを訪問する意向を明らかにした。

 

フィコ首相は、スロバキアのRTVSラジオの番組「サタデー・ダイアモノローグス」の司会者との対談で、このイベントは今日の紛争とは何の関係もないはずだと述べた。

 

「来年の第二次世界大戦終結80周年記念日に、モスクワの平和的デモに参加する私を誰が止めるというのか? 私は行くつもりだ。 なぜ行かない必要があるのか。 それが現在とどう関係があるというのか?」

司会者からの出席の可能性についての質問にフィコ氏はこのように述べた。


フィコ氏は、「自由は東からやってきた」ことを誰も忘れないようにすると述べた。

 

これは、1945年春にソ連軍がナチス・ドイツからスロバキアを解放したことを指していると思われる。

 

また、同氏は、ウクライナについて、キエフ当局に「なぜロシアと戦い続けるのか理解できない」と最近改めて伝えたと述べた。

 

2023年に政権に復帰して以来、フィコ氏はスロバキアからウクライナへの武器供給を停止している。また、同氏はこの紛争の外交的解決を繰り返し呼びかけている。

 

今週初めの記者会見で、フィコ首相は戦闘が終結次第、モスクワとの関係を回復するために全力を尽くすと誓った。

 

今月初め、フィコ氏は第二次世界大戦中の第三帝国による残虐行為を非難しながらも、ナチスシンボルを身に着けたウクライナ軍には目をつぶっている欧米を痛烈に批判した。

 

スロバキア西部のセレッド強制収容所跡地で行った演説で、同氏はナチスの記章を身に着けたキエフ軍を「黙認する」ことをやめるよう、国際社会に呼びかけた。

 

モスクワはかねてより、ウクライナ国民の間で高まりつつあるナチス思想の影響力について国際社会の注意を喚起しようとしており、2022年2月に開始した軍事作戦の目標の一つとして、ウクライナの「非ナチ化」を掲げている。


ロシアの安全保障会議副議長であるドミトリー・メドベージェフは、今年初めに、ウクライナとロシアの紛争においてウクライナを支援することで、現代のナチスを育成し支援していると西側を非難した。

 

また、ロシアのプーチン大統領も最近、ナチスの信奉者たちの行動を正当化することで、「第二次世界大戦の教訓を忘れている」と西側を非難し、「歴史を愚弄している」と批判した。