【ナチュラルニュース】2024年09月08日 イーサン・ハフ著
西側メディアが報じ続けているように、ウクライナの状況がとてもうまくいっているのなら、なぜヴォロディミル・ゼレンスキーは、まるで首に懸賞金がかけられているかのように、政権内の幹部を粛清しているのだろうか?
報道によると、ゼレンスキーは今週、ロスティスラフ・シュルマ副首相を解任し、3人の閣僚から辞表を受理した。ウクライナの副首相も突然の辞任となった。
ゼレンスキー副首相はウクライナ政府のウェブサイトで、シュルマ副首相が政権に雇われなくなったという法令を発表したが、突然の解任の理由は明らかにされなかった。
ウクライナ議会のルスラン・ステファンチュク議長はさらに、今週以下の政治家が全員辞任したことを明らかにした。
オルガ・ステファニシナ欧州統合担当副首相
アレクサンドル・カミシン戦略産業大臣
デニス・マリウスキー法務大臣
ルスラン・ストライレツ環境保護大臣
また、ゼレンスキー外相は、ドミトリー・クレバ外相をはじめ、多数の高官の解任を検討しているという。
■■ウクライナの負け
ロシアとウクライナの戦争が始まって以来、ゼレンスキー政権は入れ替わり立ち替わりだ。
高官たちはゼレンスキーの気まぐれで出入りしているようだが、たいていはウクライナの挫折やロシアを抑えるための失敗に関係している。
ウクライナ軍の前司令官ヴァレリー・ザルジニーは、約16万人のウクライナ軍兵士が命を落とした反攻作戦の失敗を受けて、今年初めにゼレンスキーによって解任された。
昨年秋には、レズニコフ国防相が、ウクライナの反攻失敗の一因となった大規模な汚職スキャンダルへの関与の疑いで解任された。
最近の解雇では、ゼレンスキーは「改革派」と呼ばれる主要高官を標的にしたようで、ゼレンスキーが望んだこと以外のことをしようとしていたことを示唆している。
あるメディア関係者は、今回解雇された改革派は 「特にワシントンに近い 」ように見えると評している。
ゼレンスキーが人を解雇するたびに、ウクライナ軍は戦場でまた過酷な損失を被っているようだ。
最近のロシアのクルスク地方への越境攻勢を考えてみよう。
ウクライナは9,300人以上の兵士と750台近い装甲車を失い、この作戦は大失敗に終わった。
ウクライナは今、何かが定着することを期待して、クルスク攻勢に残されたすべてを投じている。
ロシア軍がポクロフスクと呼ばれる重要な兵站拠点の奪還を目指すドンバス地方で大きな地歩を固めているため、ウクライナの最も戦闘経験のある部隊はすべてそちらに振り向けられている。
さまざまなメディアから、ゼレンスキーの下にいるほぼ全員が、ウクライナがロシアとの戦争に勝てないのは彼のせいだと非難しているように聞こえる。
兵士も、議員も、軍事アナリストも皆、ロシアをドンバスから締め出すことに関して、最大の敗者としてゼレンスキーを指弾している。
「勝利の確かな兆候は、より多くの指導者が粛清されることだ」と皮肉交じりに書いているコメントもある。
「戦争がウクライナに有利に進んでいるのは明らかだ。このままでは、西側諸国が最後のウクライナ人にまで追い詰められるだけでなく、ゼレンスキーもウクライナ人を撃ち尽くすだろう」
もう一人は、「ブリキの独裁者で凶悪犯 」であるゼレンスキーの下でウクライナ人の命が大量に失われたことに悲しみを表明した。
「現実は、ロシアが黄金の撤退を提案されただけで、他方で、異邦人のウクライナ人は、破壊され、負債を抱えた国と50万人の死者を残している。」
別の者は、ゼレンスキーをウクライナを後戻りできない暗い道に追いやった 「正気を失った変人 」と呼んだ。
この人物はこう付け加えた。
「彼に残された唯一のことは、彼が永久にいなくなったことを確認することだ」。