イラン大統領、首都移転の必要性を表明 過密と水危機のため

Iran president says 'not looking for war' with Israel

イラン大統領イスラエルとの「戦争は望んでいない」と発言 

出典:動画スクリーンショット

【インサイダーペーパー】AFP 2025年11月20日 午前10時30分

https://insiderpaper.com/iran-president-says-capital-move-needed-due-to-overcrowding-water-crisis/

イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は20日、過密と深刻化する水危機のため、首都をテヘランから移転させるべきだと述べた。

 

ペゼシュキアン大統領は以前にも、首都の移転案を提起しており、今年の首都の降水量は過去100年間で最低水準となっている。

 

国営イラン通信(IRNA)によると、ペゼシュキアン大統領は「現実的に選択肢はない。移転は必要不可欠だ。この地域に人口増加と建設を集中させることはできない」と述べた。

 

「開発はできるが、水問題を解決することはできない」

 

イラン大統領は今月初め、降雨がなければ冬までに首都を移転させる可能性があると警告したが、詳細は明らかにしなかった。

 

テヘランはアルボルズ山脈の南斜面に位置し、夏は暑く乾燥していますが、秋の雨と冬の降雪でその暑さは和らぎます。

 

この時期にはすでに雪に覆われている山頂も、まだ乾いています。

 

水不足に直面した政府は、消費量を制限するため、テヘランの1,000万人の住民への給水を定期的に停止することを決定しました。

 

ペゼシュキアン大統領の首都移転案は、地元メディアを含む一部から批判を浴びました。

 

改革派の新聞「ハム・ミハン」は、大統領の発言を「冗談」と評しました。

 

政府はその後、大統領は住民に対し、状況が深刻であることを警告しただけで、具体的な計画を提示したわけではないと述べました。

 

先週、イラン当局は降雨を誘発するための人工降雨作戦の開始を発表しました。

 

ペゼシュキアン大統領は昨年以来、交通渋滞、水不足、資源管理の不備、深刻な大気汚染を首都移転の主な理由として挙げています。

 

1月、政府報道官のファテメ・モハジェラニ氏は、当局が同国南部沿岸の未開発地域であるマクラン地域への移転を検討していると述べた。

 

具体的な計画は発表されなかったものの、この提案も批判を浴びた。