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【インサイダーペーパー】時事通信 2024年8月16日 午前10時53分
https://insiderpaper.com/pfizer-biontechs-covid-flu-jab-disappoints-in-trial/
ドイツのバイオエヌテック社と米製薬大手ファイザー社は8月16日、コビッド-19とインフルエンザに対するmRNA混合ワクチンの後期臨床試験で頓挫したと発表した。
第3相試験において、この混合ワクチンは一般的でないインフルエンザB型株よりもインフルエンザA型株に対して強い免疫反応を示した。
コビッドに対しては、コンボワクチンは両社の単独ワクチンと同等の効果を示したという。
試験は18歳から64歳の8000人以上を対象に行われた。
ファイザー社とバイオエヌテック社は、
「B型インフルエンザに対する免疫反応を改善することを目的とした混合ワクチン候補の調整を評価中であり、次のステップについては保健当局と協議する予定である」
と述べた。
この残念な結果は、ライバルのmRNAワクチン・メーカーであるモデルナ社が6月、インフルエンザとコビッドのコンボ・ワクチンについて、先進臨床試験で現在認可されている単体のワクチンよりも優れた成績を収めたと発表した後のことである。
メッセンジャーRNA法はファイザーとバイオンテックのコロナウイルスワクチンでデビューし、2020年後半に欧米で承認されるコビッドに対する最初の予防接種となった。
科学者たちは、病原体の重要な部分のコードを含む遺伝子分子をヒト細胞に送り込むことで免疫反応を引き起こすmRNAワクチンは、多くの病気に対する画期的な手段になりうると考えている。
また、従来のワクチンよりも開発に時間がかからない。
バイオエヌテックのコビッド-19注射は、1年足らずで開発され、規制当局から承認された。
このドイツ企業はまた、マラリアや帯状疱疹に対するmRNAベースのワクチンや、mRNAベースのガン治療にも取り組んでいる。
世界保健機関(WHO)は昨年、コビッド-19を世界的な健康上の緊急事態とは見なさないと発表したが、ウイルスはまだ循環している。