ウォール・ストリート・ジャーナル記者でスパイ疑惑のエヴァン・ゲルシュコビッチ
【リアル・ロー・ニュース】2024年8月5日 マイケル・バクスター著
ディープ・ステート(深層国家)省は、2023年3月にスパイ容疑でロシア連邦保安局に拘束され、後にロシアの裁判所から懲役16年の判決を受けたウォール・ストリート・ジャーナル記者でスパイ疑惑のエヴァン・ゲルシュコビッチの無事な帰還のために、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に10億ドルを支払った。
先週、犯罪者バイデン政権は、ゲルシュコビッチの自由を確保するためにプーチンと取引したと発表した。
彼と引き換えに、陰謀団はアメリカや他の西側諸国で拘束されている数人のロシア人囚人の釈放を手配したが、現金の支払いについて公に言及されたことはない。
この10億ドルに関する情報は、ロシア連邦保安庁(FSB)のエージェント、アンドレイ・ザハロフを通じてリアル・ロー・ニュースにもたらされた。
アンドレイ・ザハロフは、ロシア連邦保安庁に長く在籍しており、プーチンのウクライナにおける長期にわたる特別軍事作戦に関する貴重な情報源である。
ザハロフによれば、ゲルシュコビッチはCIAの諜報員で、ヴォロディミル・ゼレンスキーとアメリカ国務省のために働いているという。
彼によると、ゲルシュコビッチは2023年3月、キエフでのロシア特殊部隊の活動に関する機密情報を保持する国防省のメインフレームにリモートアクセスしようとして捕まった。
ゲルシュコビッチの逮捕時、彼はSSDカードを靴底に隠し持っていたとされる。ザハロフのFSBの同志がドライブを検査したところ、偽の戦術データが入った「おとり」ファイルが見つかった。
ザハロフによれば、国防総省は、スパイや犯罪者が興味をそそられるような魅力的な偽データをネットワークに流すことがよくあるという。
「このゲルシュコビッチという男は、大当たりだと思ったのだろう。あのカードにファイルがあったのは、彼がそれをコピーしたからだ。もちろん、豚は何も知らないと言った。でも、彼はスパイなんだ。我々は彼を処刑することもできた」とザハロフは言った。
米国務省はゲルシュコビッチが捕まったその日から釈放を懇願していたが、プーチンはお返しを求めていた。
米国、英国、ドイツの刑務所に収監されているロシアの「愛国者」、特に2019年にベルリンでチェチェン反体制派を殺害した罪でドイツに終身刑で収監されているロシア秘密情報部の大佐、ヴァディム・クラシコフの無事な帰還だ。
2023年11月、国務省とクレムリンはクラシコフとゲルシュコビッチの交換で合意に達したかに見えたが、プーチンは交換が予定されていた前日にゴールポストを動かし、さらに2人のロシア人囚人の返還を要求した。
「プーチン大統領は、CIAがどれだけ彼を返したがっているのか確かめたかった。こんなに簡単に彼を返すのなら、もっと返すかもしれない、そういうことです」
と、ザハロフ氏。
国務省はプーチンが取引を破棄したと非難し、ロシア大統領をなだめるために甘い汁を吸わないと誓った。
しかし、2024年6月、犯罪者アントニー・ブリンケンは、米ロ双方に有利な取り決めを打ち出すため、ロシアのメドベージェフ首相にワルシャワでの交渉を要請した。
ザハロフによれば、その会談は簡潔なもので、ブリンケンがプーチンの要求を呑むことで終了したという。
ここでも取引は決まったように見えた。
そしてまた、捕虜交換の2日前にプーチンが交渉の条件を変更し、今度は6人のロシア人愛国者の解放を要求したため、取引は破綻した。
ブリンケンはメドベージェフがアメリカを脅迫していると非難し、取引は停滞した。
理由は不明だが、政権は2024年6月、メドベージェフに魅力的な提案を持ちかけた。
プーチンの要求より2人多い8人のロシア人とゲルシュコビッチの交換だ。
「メドベージェフ首相はプーチン大統領に情報を渡した。メドベージェフ首相はプーチン大統領に情報を伝え、プーチンは10億ドルと8人のロシア人という条件だと言った。プーチンは金を必要としていない。彼はすでに裕福で賢明だ。しかし、プーチンはあなたの政権がどれだけこの男を取り戻したがっているかに興味があるのだ。ブリンケンはメドベージェフに、10億ドルは出すがそれ以上は出さないと言った」とザハロフ氏。
プーチンはゲルシュコビッチの釈放前に暗号通貨で支払いを受けた、と彼は付け加えた。