ロシアの出生率は「壊滅的に低い」-クレムリン

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【RT】2024年 7月 26日 09:48 HomeRussia & FSU

https://www.rt.com/russia/601679-russian-fertility-rate-catastrophically-low/
ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、3人以上の子供を持つ女性は「英雄」であると述べた。

ロシアの出生率は「破滅的に低く」、国の将来に対する脅威であると、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官が7月26日(金曜日)に警告した。

 

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は最近、国家開発目標に関する政令の中で人口統計の問題を取り上げた。


ペスコフ報道官によれば、ロシアの合計特殊出生率は1.4という「恐ろしく」低い水準にあり、ヨーロッパや日本で記録された水準に近いという。


「私たちは世界最大の国に住んでいますが、毎年、私たちの数は減っています。この傾向は出生率を上げることでしか逆転させることはできない」とペスコフ大統領はモスクワ近郊のメディア・フォーラムで語った。


現在の出生率は国家の将来にとって「破滅的」である、と彼は付け加えた。

ペスコフは、3人以上の子供を持つ女性を、退役軍人や致命的な病気の治療法を発明する科学者と同じように「英雄」と表現した。


5月、プーチンは2030年までの国の開発目標に関する政令に署名した。

 

そのひとつは、出生率を2030年までに1.6に、2036年までに1.8に引き上げるというものだ。


この政令は、ロシアの「持続可能な経済・社会発展を確保」し、人口を増加させ、国民の生活水準を向上させることを目的としている。


公式統計によると、2023年の出生率は1.41で、ロシアでは過去17年間で最低となった。過去最高を記録したのは2015年の1.78であった。


公式統計によると、昨年ロシアで生まれた赤ちゃんは120万人強で、1999年以来最低の数字となった。


ドミトリー・チェルヌシェンコ副首相は6月、ロシアは2030年までに最大240万人の労働者が不足するという「恐ろしい」人口危機に直面していると警告した。