ユニセフ報告:イスラエルによる10月の戦争開始以来、ヨルダン川西岸地区での子どもの犠牲者が250%急増


ナチュラルニュース】2024/07/25 // ローラ・ハリス 著

https://www.naturalnews.com/2024-07-25-unicef-child-casualties-west-bank-surge-war.html

国連国際児童緊急基金ユニセフ)は、2023年10月以降、ヨルダン川西岸地区における子どもの犠牲者が約250%増加するという驚異的な数字を報告した。


10月7日にイスラエルハマスの戦争が始まる前、東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区の子どもたちは、すでに過去20年間で最高レベルの暴力を経験していた。

 

昨年の最初の9ヶ月では、41人のパレスチナ人の子供と6人のイスラエル人の子供が殺害された。


■■戦争は彼らの日常生活をさらに混乱させた。


7月22日に発表されたユニセフの最新報告書によると、10月以降、ヨルダン川西岸地区で143人の子どもたちが殺害され、それ以前の9ヵ月間に記録された41人から急増している。

 

同じ期間に、イスラエル人の子ども2人も紛争関連の暴力で死亡し、440人以上のパレスチナ人の子どもが実弾で負傷している。


緊張の激化は、何千人もの子どもたちや家族の身体的、精神的な幸福に影響を与えている。子どもたちは今、近所を歩くことさえ、学校に行くことさえ怖がっている。


ユニセフのキャサリンラッセル事務局長は、

「東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区に住む子どもたちは、ここ何年もの間、恐ろしい暴力にさらされてきました。ガザでの敵対行為の激化と時を同じくして、状況は著しく悪化しています。私たちは、パレスチナの子どもたちが学校から帰宅する途中で拘束されたり、街を歩いているときに銃撃されたりしたという申し立てを頻繁に目にしています。暴力は今すぐやめるべきだ。」


死傷者はヨルダン川西岸地区の11州中10州で報告されており、ジェニン、トゥルカルム、ナブルスが半数以上を占めている。これらの地域では過去2年間、大規模かつ軍事化された法執行活動が増加しており、暴力の激しさと範囲の拡大を示している。


イスラエルによる攻撃の主な焦点は依然としてガザ地区にあるが、その影響は東エルサレムを含むヨルダン川西岸全域に深刻に及んでいる。


■■セーブ・ザ・チルドレン、ガザで行方不明の子どもたち21,000人を報告


セーブ・ザ・チルドレンは、1953年以来、パレスチナの子どもたちに必要不可欠なサービスと支援を提供している非政府組織であるが、6月に、現在進行中の戦争により、ガザで21,000人もの子どもたちが行方不明になっていると報告した。


推定では、約17,000人の子どもたちが同伴者なしで家族と離れ離れになっており、約4,000人の子どもたちが瓦礫の下に埋もれていると考えられている。

 

また、拘束されてガザから移送された子どもたちを含め、未知数の子どもたちが集団墓地にいたり、強制的に姿を消したりしていると考えられている。

 

ガザの混乱した状況は、情報の収集と検証をほとんど不可能にし、引き離された子どもたちや同伴者のいない子どもたちを保護し再会させる上で、援助機関が直面する課題を悪化させている。


さらに、最近のラファにおけるイスラエルの攻撃により、多数の死傷者が出ている。


ガザ保健省の報告によると、遺体は見分けがつかないほど焼かれており、遺族が死亡者の身元を確認することはほとんど不可能である。

 

同省は、10月7日以降に殺害された14,100人の子どものうち、6,303人の身元がいまだに確認されていないことを明らかにした。


これに伴い、セーブ・ザ・チルドレンのジェレミーストーナー地域ディレクターは、独立した調査を求めた。


「多くの人が指摘しているように、ガザは子どもたちの墓場と化し、何千人もの子どもたちが行方不明となり、その行方がわからなくなっている。独立した調査が必要であり、責任者は責任を負わなければならない。生存している行方不明の子どもたちを見つけ、支援し、さらに多くの家族が破壊されるのを防ぐためには、停戦がどうしても必要なのです」とストーナーは語った。