論説 バイデン政権の「グリーン・エネルギー」計画は見かけほどグリーンではない

【Natural News】2024年07月02日 オリビア・クック 著

https://www.naturalnews.com/2024-07-02-biden-admin-green-energy-not-exactly-green.html
バイデン政権が一部の州から支持を得ている「グリーンエネルギー」政策は、見た目ほどグリーンではない。


建設的な明日のための委員会(CFACT)のクレイグ・ラッカー会長は、インサイド ソーセスに掲載された論説でこのように発言した。

 

彼によれば、ジョー・バイデン大統領のエネルギー政策は電力需要の大幅な増加を引き起こす。

 

それとは対照的に、同じグリーン義務化は米国の発電能力を削減する。


ホワイトハウスアメリカ人に、ガス炉やストーブ、給湯器といった化石燃料を使用する家電製品をオール電化に切り替えるよう義務づけている。

 

さらに、自動車、列車、トラックなど、ガソリンやディーゼル燃料で動くエンジンを搭載した車両は、バッテリー駆動のモデルに段階的に切り替えられている。


こうした思い切った措置により、電力需要が大幅に増加することが予想される。

 

一方、他の規制は、信頼性の高い石炭、ガス、水力、原子力発電所を停止させ、エネルギー生産を減少させている。

 

これらの発電所は、天候に左右され、30%から40%しか発電できない、コストが高く安定しない風力発電太陽光発電のプロジェクトに取って代わられている。


ラッカーはまた、このアプローチの問題点をいくつか指摘した。ひとつは、この グリーン転換にかかる莫大な費用で、100兆ドルを超える可能性がある。

もうひとつの懸念は、自然現象による影響である。


例えば、3月に激しい雷雨がヒューストン近郊の3,500エーカーのソーラーパネルを破壊した。

 

嵐の前、これらのパネルは晴れた日に6万2,000世帯に8〜9時間電力を供給することができた。今は、多くのパネルが粉々になり、出力は大幅に低下している。

 

■■再生可能エネルギー製品の廃棄も問題に


にもかかわらず、ラッカー氏によると、米内務省は西部11州の2200万エーカー(インディアナ州とほぼ同じ面積)の公有地にソーラーパネルを設置する計画だという。

 

屋上や私有地に設置されるものを除き、1エーカーあたり1,000枚のパネルを設置すると、220億枚になる。

 

破損がなくても、これらのパネルは20年から30年しかもたない。

 

残念なことに、破損したソーラーパネルはリサイクルすることができず、廃棄のロジスティクス、コスト、責任について疑問が生じる。

 

重金属やその他の有害元素による汚染を避けるため、リサイクルできず、特別な埋立地で処分しなければならない。


風力タービンも同様の問題に直面しており、陸上タービンの寿命は20年から25年であるのに対し、オフショアタービンの寿命は短い。

 

何千基もの巨大なオフショア風力タービンを、ブレード、発電機、ナセル(風力タービンのすべての発電コンポーネントを収納するカバー)とともに廃棄するのは大変な作業だ。

 

リサイクルできないブレードだけでも、細かく切断して埋め立てなければならない。


送電網、列車、トラック用の大型バッテリーもまた、廃棄処理に課題をもたらす。製造に化学薬品を使用するため、火災の危険性があり、消火が非常に難しい。

 

このようなバッテリーは、埋立地やリサイクルセンターへの輸送中にも慎重な取り扱いが必要だ。


長期的には、何千もの風力タービン、何十億ものソーラーパネル、新しい送電線が、何百万エーカーもの農地、野生生物の生息地、風光明媚な地域を覆うことになる。

 

大規模なバックアップ・バッテリーの充電を維持するためには、さらに多くの風力発電太陽光発電の設備が必要となる。


アメリカの二酸化炭素排出量削減の努力は、中国やインドにおける化石燃料の使用量増加の影に隠れてしまうかもしれない、とラッカーは結論づけた。

 

二酸化炭素排出量だけに注目するのではなく、自然現象がさらなる被害をもたらす前に、議会は現在のエネルギー転換計画を再考する必要があるかもしれない。