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【RT】2024/07/02‐22:39 ホームワールドニュース
https://www.rt.com/news/600348-trump-could-end-nato-expansion/
米大統領選候補のトランプは、ウクライナ紛争を止めるための選択肢を検討していると報じられている。
ドナルド・トランプが、米大統領に再選された場合、NATOをウクライナとグルジアに拡大しないようロシアとの取引を検討していると、匿名の情報筋を引用した『ポリティコ』の記事で報じられた。
トランプ氏は、11月の選挙で現職のジョー・バイデン大統領に対する共和党の有力な挑戦者である。
彼の陣営はまだ国家安全保障チームを指名しておらず、NATOに関する新たなアジェンダも発表していないが、『ポリティコ』誌は7月2日(火曜日)に掲載した記事の中で、その可能性をつなぎ合わせている。
「これまで報じられてこなかったウクライナに関する計画の一環として、共和党の次期候補は、NATOがこれ以上東方への拡大(特にウクライナとグルジアへの拡大)をしないことを約束し、モスクワがウクライナの領土をどの程度維持できるかをめぐってロシアのプーチン大統領と交渉するという取り決めを考えている」
と、この記事は2人の「トランプと連携している国家安全保障の専門家」を引用して伝えた。
トランプ大統領の考えに詳しいとされる匿名の情報筋は、トランプ大統領は「NATOの拡張を阻止し、ウクライナを1991年の国境に戻さないことには前向き」だが、キエフへの「大量の武器供給を含む」他の選択肢は排除していないと述べた。
トランプ氏がNATOを完全に脱退する可能性は「低い」ものの、米国が主導するNATOを見直し、欧州の加盟国にもっと責任を負わせる可能性は高い。
ある匿名のトランプ寄りの情報筋によれば、GDPの少なくとも2%を軍事費に費やさないヨーロッパの加盟国は、アメリカの「国防の大盤振る舞いと安全保障を享受できない」という。
トランプ大統領の戦略担当副国防次官補であるエルブリッジ・コルビー氏は、ポリティコ誌にこう語った。
「中国とロシアが協力しており、中国がより危険で重大な脅威であることがわかっている以上、ロシアに対してヨーロッパで横槍を入れることはできない」
欧州連合(EU)加盟国は、ロシアの攻撃に対処するために、戦闘に耐えうる戦力を生産する必要がある。
トランプ大統領の下でのNATOの「抜本的な方向転換」の一環として、アメリカはヨーロッパに空軍基地と海軍基地を維持するが、「歩兵、装甲、兵站、砲兵の大部分」は大陸の同盟国に任せることになる。
ポリティコ誌によれば、EU諸国は「すぐに飛躍的に拡大した軍事的役割を果たす用意がないのは明らか」であり、一方で欧州大陸は「経済的に弱体化し、かつてないほど米国のエネルギー供給に依存している」
「これらの意見はすべてドナルド・トランプのものではないことに注意することが重要だ」と、元国家情報長官代理のリチャード・グレーネルはX(旧ツイッター)でポリティコの記事に対して述べた。