ウクライナの停電、数カ月にわたるロシアの攻撃で深刻化出典:AFP=時事 Pixabay
【Insider Papaer】AFP時事2024年6月22日 1時10分
https://insiderpaper.com/russia-in-massive-attack-on-ukraine-power-infrastructure-energy-ministry/
ウクライナは6月22日、ロシアが同国西部と南部のエネルギーインフラに一夜にして「大規模」な攻撃を仕掛けたと発表した。
「エネルギー省は、ザポリツィアとリヴィウ地方のウクレネルゴ社の設備が被害を受けたとし、ザポリツィアでは従業員2人が負傷し入院したと発表した。
エネルギー省によると、これは過去3ヶ月で8回目の大規模な複合攻撃である。
ロシアの侵攻から2年以上が経過し、ミサイルやドローンによる標的攻撃はウクライナの発電能力を麻痺させ、キエフは停電を余儀なくされ、欧州連合(EU)から供給を輸入している。
ウクライナ当局は6月20日(木曜日)、発電所を含むエネルギー・インフラが、7人の従業員を負傷させた一晩の大規模な攻撃で被害を受けたと発表した。
ウクライナ最大の民間エネルギー会社であるDTEKは、ストライキによって工場のひとつが「深刻な被害」を受けたと述べた。
ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領によれば、ロシアの攻撃はウクライナのエネルギー能力の半分を破壊したという。
ゼレンスキー大統領は今週、ウクライナのすべての病院と学校にソーラーパネルを「できるだけ早く」設置しなければならないと述べた。
「我々は、熱と電気に関して我々を脅迫しようとするロシアの企てが失敗するよう、あらゆることをしている」と木曜日に語った。
DTEKのマキシム・ティムチェンコ最高経営責任者(CEO)は、ウクライナの西側同盟国がエネルギー網を守るための軍事援助を提供しなければ、ウクライナは「この冬、深刻な危機に直面する」と警告した。
ゼレンスキー氏は、ウクライナの重要なインフラを守るため、ウクライナの同盟国に防空システムの増派を繰り返し求めている。
ジョン・カービー米国家安全保障会議報道官は木曜日、キエフへの対空ミサイルの納入を優先すると述べた。
ゼレンスキーはXのメッセージで、アメリカの動きに「深く感謝している」と述べた。
「これらの追加的な防空能力は、ウクライナの都市と市民を守るだろう」と彼は書いた。