ガザ: 嘘の裏に隠された真実

Gaza

【America First Report】ヴィクター・デイヴィス・ハンソン著 2024年4月2日 

デイリーシグナル

https://americafirstreport.com/gaza-truths-behind-all-the-lies/

■■占領されたガザ

10月7日以前、イスラエルにはおよそ200万人のアラブ系市民がいたが、ガザ地区にはユダヤ系市民はいなかった。2006年、ガザ住民はハマスに投票した。

パレスチナ自治政府のライバルを即刻処刑した。

 

ハマスは今後予定されていた選挙をすべて中止した。独裁体制を確立し、数千億ドルの国際援助を軍事施設の広大な地下迷宮を建設するために流用した。


■■巻き添え被害
ハマスイスラエルハマスの戦争を始めたのは、意図的に民間人を標的にしたからだ。10月7日、平和で祝日の多い時期にイスラエルに侵攻し、民間人を虐殺した。

 

非戦闘員を殺すことだけを目的に、イスラエルの都市に7000発以上のロケット弾を撃ち込んだ。

 

ハマスには、イスラエルの民間人を巻き添えにした被害に対するボキャブラリーはない。いかなる状況であれ、ユダヤ人の死は祝福されるべきものだと考えているからだ。

 

ハマスのテロ拠点は、病院、学校、モスクの地下や内部にある。なぜか?イスラエルは、ハマスがガザの市民を人間の盾としてさらすことよりも、ガザの市民を攻撃することに抵抗があるのだと思われる。

 

■■不釣り合い
私たちは、イスラエルがガザへの報復に不釣り合いな武力を用いるのは間違っていると言われる。しかし、どの国も、敵によって傷つけられる以上に敵を傷つける不釣り合いな暴力なしには戦争に勝てないからだ。

 

アメリカは、枢軸国が始めた戦争を終わらせるために、不釣り合いな力でドイツと日本の都市を焼却した。イラクでは、アメリカ軍は罪のない人々の中に隠れていたイスラム武装集団を根絶やしにするため、不釣り合いな力でファルージャとモスルをほぼ壊滅させた。

 

ハマスも不釣り合いな暴力には反対だが、それはハマスではなくイスラエルによって達成される場合に限られる。

 

■■二国家解決
10月7日以前は、イスラエルヨルダン川西岸地区、ガザがそれぞれの政府によって統治される別個の国家であり、そのうちの2つは予定されていた選挙もなく非合法であったことから、事実上の3国家間解決策が存在した。

 

隣国を破壊するという「川から海まで」のアジェンダを制度化したのは、イスラエルではなく、ガザとヨルダン川西岸の人々だったのだ。

 

イスラエルは、独自の "一国家解決策 "を形成するための多世代にわたる努力でイスラエルを破壊しようとしない、自治権を持つアラブのガザ地区ヨルダン川西岸地区の隣に住むことに満足していただろう。

 

■■停戦
いわゆる国際社会は、イスラエルが "停戦 "に同意することを要求している。しかし、10月7日以前にすでに停戦はあった。ハマスがそれを破ったのは、1200人のユダヤ人を虐殺し、250人以上の人質をとったからだ。

 

ハマスがその和平を破ったのは、ユダヤ人を殺害することでイスラエルに対する影響力を得られると考えたからだ。

 

ハマスが今また停戦を要求しているのは、もはや非武装ユダヤ人をこれ以上殺害することはできないと考えているからだ。

 

それどころか、ハマスイスラエルを破壊しようとして失敗したように、イスラエルハマスを破壊することを恐れているのだ。


ハマスが停戦を求めたのは、10月7日に500人のユダヤ人を虐殺した後か?

 

■■ラマダ
ジョー・バイデン大統領は、イスラム教のラマダン(断食月)の祝日にはイスラエルが停戦に同意する必要があると考えている。

 

しかし、ハマスも他のアラブ軍も、ユダヤ人、あるいは自分たちの宗教的祝日を尊重したことがあっただろうか?

 

10月7日の大虐殺は、安息日ユダヤ教の宗教的祝日であるシムチャト・トラー、シェミニ・トラー、シェミニ・アツェレトを祝っているイスラエル人を油断させるために行われた。


さらに、ハマスの奇襲攻撃は、約50年前のイスラエルに対するアラブの奇襲攻撃を記念して意図的に行われた。

 

1973年10月6日、イスラエルはヨム・キプールの宗教的祝日を祝っているときに奇襲攻撃の標的になった。アラブ軍もまた、自分たちの宗教的祝日であるラマダン(断食月)に攻撃すれば、より大きな奇襲ができると考えていた。

 

そのため、アラブ軍はユダヤ教の祝日や自国のイスラム教の祝日に臨機応変に戦っている。エジプト人とシリア人は、1973年のイスラエルへの奇襲攻撃をラマダン戦争として今でも自慢している。

 

ラマダン中に戦争があってはならないと考えているのは、アラブ人ではなく欧米人だけだ。


■■民間人の犠牲者
イスラエルは民間人の死を防ぐために兵士の命を危険にさらしている。ハマスはテロリストの死を防ぐために、民間人の命を危険にさらしている。

 

イスラエルはそれを失敗だと考えるが、ハマスにとっては、兵士よりも民間人の方が多く死ぬ方が世界的に有利なのだ。

 

■■海外からの援助
バイデン政権は、ハマスが戦争を始めたにもかかわらず、イスラエルハマスへの報復を続ければ、イスラエルへの援助を打ち切るか、遅らせる、と脅している。

 

そこで政権は、10月7日のハマスの虐殺の後、ハマスの攻撃前にガザに与えた以上の援助をガザに与えると約束している。


■■囚人
ハマスに好意的な国際社会は、それでもハマスの捕虜になるよりイスラエルの捕虜になる方が安全だと知っている。

 

女性はイスラエル人に拘束されてレイプされることはないが、ハマスにはレイプされることを知っている。また、非武装の人はイスラエル人よりもハマスに切り刻まれたり首を切られたりする可能性が高い。

 

国際社会がハマスよりもイスラエル戦争犯罪で告発する可能性が高いのは、ユダヤ国家がハマスが有益だと考える民間人の死を避けようとしているからなのだろうか?