世界の指導者たちはもはや平和に向けて動いていない - セルビア大統領

セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領 © RIA Novosti

【RT」2024年2月20日

https://www.rt.com/news/592737-peace-unwanted-word-vucic/

ミュンヘン安全保障会議の参加者は、解決策を探すのではなく、「サッカーファン」のように振る舞ったと、アレクサンダル・ヴチッチが主張した。

セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領は、2月20日(火曜日)に発表されたタス通信とのインタビューで、国際社会はもはや紛争を終わらせることに関心がなく、平和を「望まない」理想とみなしていると主張した。 

 

ヴチッチ大統領の発言は、先週開催されたミュンヘン安全保障会議を受けてのもので、世界各国から高官や首脳がドイツの都市に集まり、ウクライナ紛争を含む国際安全保障問題について議論した。

 

ヴチッチは、このフォーラムに何度も参加しており、「西側諸国がどのように考えているか」、また、小国を含むさまざまな意見に耳を傾ける姿勢を測る機会にしていると述べた。 

 

しかし今年は、紛争解決に向けた革新的な提案は聞かれなかったと述べ、会議の参加者たちを「サッカーファン」のようだと評した。

 

セルビアの指導者は、"平和 "という言葉は 「世界中で愛されず、必要とされていない 」という結論に達したと語った。

 

同時に彼は、世界政治の変化にもかかわらず、自由と国民の利益に沿った独自の決定を下す権利を守るために可能な限りのことをしなければならないと主張した。

 

ヴチッチ氏はまたタス通信に対し、セルビアはモスクワへの制裁を求める西側からの圧力を拒否する方針を維持するつもりだと述べ、これはセルビア人に友好的だとする「ロシア国民にとって不公平」だと主張した。

 

ヴチッチは、ベラルーシを除けば、セルビアは東欧で唯一、ウクライナ紛争を踏まえて制裁を課していないが、ベオグラードはモスクワの対ウクライナ軍事作戦を公式に非難していると指摘した。

 

ヴチッチ首相は、西側の圧力にいつまで耐えられるかわからないと認めたが、自国は "可能な限り "自国の立場を守ると強調した。