ロシアとの緊張が高まる中、ポルトガル沖で行われたNATOステッドファスト・ディフェンダー2021の演習に参加するクイーン・エリザベス。
(AP写真/アナ・ブリジーダ)
【ワシントンタイムズ】2024年1月18日 マイク・グレン著
ロシアとの緊張が高まる中、数千人のNATO軍、数隻の軍艦、数十機の航空機が、大西洋を横断し、ヨーロッパを通り、黒海地域へと広がる軍事演習に参加している。
「Steadfast Defender 2021」と名付けられたこの戦争ゲームは、30カ国の軍事組織が加盟国のいずれかを攻撃した場合の対応をシミュレートすることを目的としている。
NATOは来週、冷戦時代以来の大規模な戦争ゲームを開始する。NATO諸国と、まだ最終的な承認を待っているスウェーデンから推定9万人の軍隊が参加する。
NATOは来週、冷戦時代以来最大規模の戦争演習を開始する。NATO加盟国と、まだ加盟の最終承認を待っているスウェーデンから、推定9万人の軍隊が 「エクササイズ・ステッドファスト・ディフェンダー2024」に参加する予定だ。
この戦争演習は5月まで行われる予定だ。ウクライナ紛争をめぐってロシアとの緊張が高まるなか、数カ月にわたる演習が行われる。
欧州連合最高司令官クリス・カボリ陸軍大将は1月18日(木曜日)、ブリュッセルのNATO本部で、「同盟は、北米からの大西洋を横断する部隊の移動を通じて、欧州大西洋地域を強化する能力を実証する」と述べた。
「この増援は、ほぼ同レベルの敵対国との新たな紛争シナリオをシミュレートする中で行われる。」
NATO当局者によれば、空母を含む50隻以上の艦船が、ほぼ100機の軍用機とともに演習に参加するという。
1月17日(水曜日)、NATO加盟国はウクライナの軍事代表から戦闘状況について説明を受けた。
NATO軍事委員会の委員長を務めるオランダ海軍のロブ・バウアー提督によれば、ロシアの最近の攻撃は市民に壊滅的な打撃を与えたものの、「軍事的に効果的」なものではなかったという。
「ウクライナ側には実質的な軍事的成功が見られる。2023年、世界は過度に楽観的だったかもしれないが、2024年には過度に悲観的にならないことが重要だ。今日は、ロシアが3日間の戦争だと思っていたことの694日目だ。」