2019年11月11日、ガザ地区南部で行われた反イスラエル軍事ショーで演説するイズ・エル・ディーン・アル・カッサム旅団のスポークスマン、アブ・オベイダ。
(写真クレジット:IBRAHEEM ABU MUSTAFA/REUTERS)
【The Jerusalem Post】アレックス・ウィンストン 更新2024年1月14日 21:32
数週間ぶりにテレビ出演したアブ・オベイダは、人質の多くが「殺されたかもしれない」と述べ、その運命をイスラエルのせいにした。
ハマスの武装組織「イズ・アディン・アル・カッサム旅団」のアブ・オベイダ報道官は1月14日(日曜日)、いまだ捕らわれている136人のイスラエル人人質のうち、多くの人たちの運命がわからなくなっていると述べた。
数週間ぶりにテレビ出演したアブ・オベイダは、人質の多くが「殺されたかもしれない」と述べ、その運命をイスラエルのせいだと非難した。
テルアビブの人質広場では、1月13日(土曜日)から1月14日(日曜日)の夕方まで24時間集会が開かれ、人質の試練から100日目を記念して数千人が集まった。イスラエルのアイザック・ヘルツォグ大統領もこのイベントでスピーチを行った。
人質のノア・アルガマニさんの母親であるリオラ・アルガマニさんは集会で、「ノアはハマスに捕らわれて100日になる。イスラエルの人々にありがとうと言いたい。ありがとう。最後の日までに彼女に会えることを願っています」
イズ・アディン・アル・カッサム旅団は、「レジスタンス戦線のいくつかの当事者から、イスラエルの敵に対する攻撃を今後数日間で拡大する」と言われている。
アブ・オベイダはまた、イスラエルが戦争の進行状況について嘘をついていると非難し、「我々の戦闘員は、イスラエル進駐軍(IDF)兵士の信仰の欠如や、武器や装備を持っているにもかかわらず逃走する様子について、衝撃的な証言を持って帰ってくる」と述べた。
「敵が発表するロケット弾やトンネルに関する架空の成果は、我々にとっては嘲笑の対象であり、我々が彼らの虚偽を証明する日が来るだろう」
■■残された人質の運命
ガザに残された人質の運命は不透明だ。10月7日のハマスの攻撃後、イスラエルとハマスの戦争が始まって以来、パレスチナ・イスラム聖戦(PIJ)もイスラエル人を人質に取っていることを認めている。
また、ハマスの支配下ではないが国境を越えた自警団ガザンが、さらにイスラエル人を人質に取ったという報告もある。
ハマスが3人の高齢の男性イスラエル人質の解放を嘆願するビデオを公開した。
2023年12月18日(クレジット: Screenshot/Hamas Telegram)
イスラエル国防軍は先週、ガザ北部の作戦統制の達成という軍の顕著な進展にもかかわらず、人質の救出には数カ月かかるかもしれないと指摘した。
しかし、もしハマスが残りの人質の居場所さえわからないのであれば、イスラエルがテロ集団と交渉し、人質取引と引き換えに何らかの形で停戦に応じようという気持ちに変わるかもしれない。
イスラエルの医療界は、通常はこのようなシナリオを考えたがらないが、最近では、監禁中にレイプされた女性人質がその後妊娠するという恐ろしい可能性に備えて、積極的に準備を進めている。