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【RT】2023年12月24日
https://www.rt.com/business/589448-red-sea-crisis-yemen-inflation/
大手ブランドはスエズ運河の海運障害による供給不足を警告している。
イエメンのフーシ派武装勢力による攻撃で紅海の貨物船が混乱し、世界の荷主が船舶の方向転換を余儀なくされている。
スウェーデンの家具大手イケアは今週、主に紅海とスエズ運河を経由してアジアの工場から欧米市場へ配送される自社製品の可用性を確保するための選択肢を模索していると発表した。
「スエズ運河の状況により、一部のイケア製品に遅れが生じ、供給が制限される可能性がある」と、インター・イケア・グループの広報担当者オスカー・リュングレンはブルームバーグに語った。
一方、アバクロンビー&フィッチは、サプライヤーへの電子メールで報告されたように、混乱を緩和するために、可能な限り海上輸送から航空輸送に移行する予定である。
今週初め、デンマークの海運グループであるマースクは、攻撃のリスクが高まっているため、喜望峰を経由するアフリカ周辺の船舶を迂回させ、アジア-ヨーロッパ間の実質的な輸送能力を25%削減したと発表した。
ドイツの輸送会社ハパックロイドもこれに続いた。しかし、船舶をアフリカに回航させると、往復の旅程が2週間半近く長くなり、必然的に輸送能力が低下し、コストが上昇する。
スエズ運河は、世界のコンテナ貿易の30%近くを含む、世界の海運活動の約15%を扱う重要な輸送大動脈である。
イスラエルとハマスの戦争のさなかに発生した最近の攻撃は、2021年に最大級のコンテナ船が6日間運河を封鎖し、世界貿易に1日あたり96億ドルの損失をもたらした事件を彷彿とさせる、新たな貿易と海運の緊急事態を引き起こした。