イスラエルは大きな経済危機に直面している - JPモルガン

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【RT】2023年10月30日

https://www.rt.com/business/586169-israel-economic-crisis-jpmorgan/

 

ハマスとの紛争の中、経済は10%以上縮小する可能性

JPモルガンイスラエルの第4四半期の経済予測を大幅に引き下げた。

10月27日(金曜日)に公表された調査メモによると、パレスチナ武装組織ハマスとの敵対関係が激化する中、同国の国内総生産GDP)は前3ヶ月から11%縮小する可能性があるという。

 

今月初め、同銀行は1.5%の落ち込みを予測したが、当初の予測は「楽観的すぎる」とアナリストは指摘した。

 

「紛争の規模や期間に関する不確実性がまだ非常に高いこと、また手元に高頻度のデータがないことから、戦争がイスラエル経済に与える影響を測るのは依然として難しい」とJPモルガンは述べている。

 

同行はまた、同国の年間GDP成長率の当初予測を、従来の3.2%から2.5%に引き下げた。しかし、アナリストは2024年の見通しを前回の1.9%から2%に若干引き上げた。

 

JPモルガンは、2014年のハマスとの敵対行為の激化や2006年のレバノンを拠点とする武装組織ヒズボラとの紛争のようなイスラエルの過去の紛争は、「ほとんど活動に影響を与えなかった」と指摘した。

 

しかし、「現在の戦争は、国内の治安と信頼にはるかに大きな影響を与えている」とアナリストは警告している。

 

例えば、10月27日(金曜日)の時点で約1400人と推定されるイスラエル人の死者数は、すでに以前の紛争時よりもはるかに多くなっており、動員された予備兵の数はすでに35万人を超えている。

 

ガザの大部分を支配するハマスイスラエル国防軍との間の敵対行為の最近の激化は、10月7日(土曜)に始まった。

 

それ以来、原油価格と金や銀のような安全資産価格の世界的な急騰を引き起こしている。

 

アナリストたちは、この紛争が中東を不安定化させ、特に近隣諸国に波及すれば、世界経済全体に影響を及ぼすと懸念している。