【America First Report】BY:マイケル・スナイダー 2023年10月23日
経済崩壊ブログ
再び起こっている。 アメリカ全土で、借り手の支払いが滞っているのだ。
特に、サブプライムの借り手が支払いに非常に苦労している。
心当たりはないだろうか? というのも、私たちがこのような事態を目の当たりにしたのは、前回の金融危機のときが最後だからだ。物事が悪くなり始めると、経済的食物連鎖の底辺にいる人々が最初にそれを感じる。
たとえば、自動車ローンを60日以上滞納しているサブプライムローンの借り手の割合は、先月6.11%に達した。
この数字は過去最高である。
フィッチ・レーティングスによると、少なくとも60日以上ローンを滞納しているサブプライム自動車借り手の割合は9月に6.11%に上昇し、1994年までのデータで最高となった。
「サブプライムの借り手は圧迫されている」とフィッチのシニア・ディレクター、マーガレット・ロウは言う。
ちょっと考えてみてほしい。
大不況時にこれほど高い数字を見たことはない。
コビッドが大流行したときも、これほど高い数字を見たことはない。
つまり、これは本当に悪いことなのだ。
小規模銀行のクレジットカード延滞率が7.51%に達し、過去最高を記録した。
言うまでもなく、クレジットカードの支払いが滞っているのは富裕層ではない。
むしろ、この厳しい経済環境の中で支払いに深く苦しんでいるのは、普通のアメリカ人なのだ。憂慮すべきことに、住宅ローンの早期延滞も急増している。
一方、初期段階の延滞(30日および60日延滞)は増加の一途をたどっている。9月には、住宅ローンの支払いが30日遅れた債務者が48,800人(5.1%増)、60日遅れた債務者が8,700人(3%増)追加された。これらの割合は過去4ヶ月間、6ヶ月間それぞれ上昇している。
そして、差し押さえが息をのむようなペースで急増し始めている。
アメリカ人が現在進行中の生活費危機と格闘し続けているため、住宅差し押さえが増加している。
不動産データ提供会社ATTOMが発表した新しいレポートによると、第3四半期の差し押さえ件数は28%増の124,539件だった。
差し押さえ件数は1年前の同時期から34%増加している。
2008年と2009年に見られたように、何百万、何千万というアメリカ人が、あまりにも過剰な支出を強いられている。
生活費が給料をはるかに上回るスピードで上昇していることを誰もが知っていたにもかかわらず、多くの人々はこれまでと同じように支出を続けた。
長い目で見れば、いずれはうまくいくだろうと考えていたのだが、そうではなく、どんどん借金を増やしていったのだ。今、清算の日が訪れ、すべての支払いについていけない人がたくさんいる。
そしてその多くが、中流階級から完全に転落しつつある。
長年執筆してきたが、米国で貧困が今ほど急速に増加しているのを見たことがない。最近、貧困に苦しむカリフォルニア州民の割合が、2021年の11%から昨年は16.4%に跳ね上がったことがわかった。
カリフォルニア州だけでなく、全米で貧困が劇的に増加している。この急増は、子ども税額控除の拡大など、パンデミック時代の連邦救済プログラムが期限切れとなったことが原因だとする新たな研究が発表された。
この急増は、カリフォルニア州の黒人やラテン系住民、そしてあらゆる人種の子どもたちの間で特に顕著である。
カリフォルニア州民の16.4%が貧困状態にあり、2021年の11%から増加している。子どもの貧困率は昨年2倍以上に増加した。
2023年の最終的な数字はどうなるのだろうか?20%を超えるのだろうか?経済は急速に悪い方向に向かっているし、中東での戦争はまだ完全に勃発してさえいない。中東戦争が勃発したら、いったいどんな状況になるのだろうか?
私たちの経済的繁栄は、安価なエネルギーに完全に依存している。それがなければ、すべてが変わってしまう。
戦争によって中東の石油の流れが止まれば、石油価格は完全に狂ってしまうだろう。そしてひとたびそうなれば、悪夢のようなシナリオがあっという間に展開されることになる。