習近平は演説を行わなかったが、彼のメッセージは明確だ「中国はBRICSを通じてアメリカの世界覇権を終わらせようとしている」

【Natural News】2023年8月25日 オリバー・ヤング著
https://www.naturalnews.com/2023-08-25-china-to-end-america-global-hegemony-brics.html

 

中国の習近平国家主席は8月22日(火)、南アフリカで開催された第15回BRICS首脳会議の主要な多国間ビジネスフォーラムで予定されていたスピーチを欠席した。

 


習近平国家主席は8月21日(月)夜、ヨハネスブルグに到着した。空港の滑走路ではシリル・ラマフォサ南アフリカ大統領が出迎えた。

 

 

 

サミットのスケジュールでは、習近平はフォーラムに出席し、スピーチをすることになっていた。

 

しかし、習近平のスピーチは中国の王文涛商務相によって読み上げられた。

 

習近平の欠席について公式な理由は明らかにされていない。

 

国営メディアの記事や中国外務省報道官のソーシャルメディアへの投稿は、あたかも習近平自身が演説を行ったかのように掲載されたため、これは直前の決定だったようだ。

 

習近平が体調を崩しているのではないかと推測する向きもあったが、習近平はその日の晩餐会に出席した。

 

中国問題に関する人気ニュースレター『Sinocism』の著者であるビル・ビショップは、今月は習近平が公の場に姿を現さない期間が長く、アジアの巨人のリーダーとしては「少し奇妙」だと指摘した。

 

「ビジネスフォーラムを欠席するという土壇場の決定は、さらに奇妙に見える。だから、PRC(中華人民共和国)システムから有益な情報がない限り、噂は飛び交うだろう」と述べた。

 

チャイナ・グローバル・サウス・プロジェクトは、中国政府高官の説明のつかない欠席はこれで2度目だと指摘した。

 

中国の秦剛前外相は、先月のBRICS外相会議を欠席する以前から、数ヶ月間公の場に姿を現していない。

 

習近平の欠席は)異常だと言っても過言ではない。中国の指導者たちは、このような高度に振り付けられたイベントを欠席することはないのだから。

 

習近平の商務大臣が読み上げた演説には、米国に対する薄っぺらな攻撃が含まれていた。

 

しかし、習近平が演説を行わなくても、この演説には予想通り反米的な内容が含まれている。

 

覇権を維持することに執着し、新興市場発展途上国をわざわざ機能不全に陥れている。

 

「先に発展する国は封じ込めの対象となる。追いつきつつある国は妨害の対象となる」と習近平を代表して王は述べた。

 

BRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)は、世界の人口の約40%、世界のGDPの4分の1を占めている。

 

プーチンは現在、国際刑事裁判所から戦争犯罪の逮捕状が出ているため、プーチンを除くすべての加盟国の首脳が直接出席した。

 

BRICSサミットには、主要メンバーが加盟国拡大を検討しているため、他の数十カ国の代表も出席した。

 

BRICSはまた、米ドルに代わって国際的な外貨準備と為替媒体の主要通貨になろうとしている。

 

アニル・スークラル駐BRICS南アフリカ大使は最近、次のように述べた。

 

「ドル中心の世界は終わった。それが現実だ。今日の世界貿易システムは多極化している」

 

中国のような一部のメンバーは、G7やG20のような西側ブロックへの対抗軸としてBRICSを構築しようとしているが、グループ内では分裂が起きているようだ。

 

8月22日(火曜日)、ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルヴァ大統領は、西側諸国と競争するのがBRICSの目的ではないと述べた。

 

インドの指導者もまた、BRICSを通じて中国に力を与えることに躊躇している。