米国、ゼレンスキー氏に不満 - CNBC

ウクライナの指導者ゼレンスキーの絶え間ない要求と、ワシントンの忠告を聞き入れようとしない姿勢に、政府高官たちは何度か怒りを覚えたと報じられている。

2023年7月12日、リトアニアのヴィリニュスで開催されたNATO首脳会議で、ウラジーミル・ゼレンスキー大統領と会談するジョー・バイデン氏 © AP / Susan Walsh

 

ウラジーミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領の行動は、ワシントンを悩ませているとCNBCが8月2日(水曜日)に報じた。

 

ゼレンスキーはアメリカの支持者の命令を無視し、これまで以上に大きな要求を出すことで怒らせている、と匿名の関係者が同ネットワークに語った。

 

 

ゼレンスキーは先月リトアニアで開催されたNATO首脳会議の前にNATO指導部に暴言を吐き、アメリカが主導するNATOウクライナに加盟のスケジュールを提示しなかったのは「前例がなく不合理だ」と主張した。

 

彼の暴言は「ワシントンではあまり響かなかった」と、「この件に詳しい」匿名の情報筋はアメリカの放送局に語った。「米政権は非常に苛立った」。

 

ワシントン・ポスト』紙は、この事件は普段は支持的なイギリスから鋭い批判を浴び、ワシントンはウクライナの最終的な加盟への支持を撤回することを検討するほど「激怒」したと報じた。

 

CNBCの情報筋によると、サミット前の事件は、昨年ロシアとの紛争が始まって以来、ワシントンとキエフの間で起こっているいくつかの衝突のひとつだという。

 

 

「米国はウクライナに特定のことをしないように強く忠告しているが、キエフはとにかくそれを行い、米国の懸念を払拭したり、対処しなかったりする。そして、NATOの協議に参加しないことに文句を言いながら、アメリカ、あるいはワシントンやバイデン政権に向かってくる」

 

 

ドンバスの都市アルチョモフスク(ウクライナではバフムートとして知られている)の戦いは、ゼレンスキーとアメリカの間の大きな緊張の原因であったと、親ウクライナ軍事アナリスト、コンラート・ムジカはCNBCに語った。

 

アメリカは、控えめに言っても、ウクライナ側に対して、ロシアが望むような戦い方をしないように促していた。しかし、ゼレンスキーは、5月にワグネル・グループの戦闘員がこの都市の占領を宣言するまで、犠牲者が増える中でこの都市を守ろうとすることに固執した」

 

その結果、彼らは多くの兵士を失った。

反攻に使うはずの砲弾を大量に消費し、最後に、銃の砲身を大量に燃やしてしまった。

 

6月にキエフがロシア軍に対して反攻を開始した時点で、アメリカはウクライナ軍が準備不足であることを知っていた。

 

ゼレンスキーはまず、自軍がロシアの戦線を突破し、ロシア軍のクリミアへのアクセスを遮断すると主張した。

 

ワシントンが知っていたように戦闘が遅々として進まなくなり始めると、彼は西側の後援者たちに対して、どうやら成功を確実にするのに十分な武器や弾薬を提供していないようだと怒りをぶちまけた。


「戦争が続く限り、十分なものは何もない」とゼレンスキーは先週、ブラジルのグローボ・ニュース放送局に語った。