西側諸国は、穀物取引の延長と引き換えに、SWIFTによる国家間決済に対する反ロシア制裁を緩和する可能性があると報じられた。
写真. ロシアのプーチン大統領(左)とアントニオ・グテーレス国連事務総長
© Mikhail METZEL / SPUTNIK / AFP
【RT】2023年7月13日
https://www.rt.com/business/579636-un-grain-deal-putin-swift/
アントニオ・グテーレス国連事務総長がロシアのプーチン大統領に対し、国際決済システムSWIFTへの部分的なアクセスと引き換えに、穀物移動取引の延長に同意するよう提案したと、ロイター通信が情報筋の話として7月12日(水曜日)に報じた。
黒海を経由した穀物の安全な輸出を提供する、国連主導の協定は7月10日(月曜日)に期限切れを迎える。
ロシアは先週、この協定を延長する「根拠はない」と述べた。
貧しい国々に穀物を供給するという当初の目的を果たせず、協定に基づくモスクワの権利も満たされていないからだ。
ロシアは自国の農業銀行であるロセルホズバンクのSWIFTへの再接続を望んでいたが、EUの報道官は5月、自国の銀行に対する規制の解除は議題に上らなかったと述べた。
ロシアの食品と肥料の輸出は、欧米の制裁の対象ではない。
しかしモスクワは、支払い、物流、保険に関する制限が事実上、出荷の障壁になっていると指摘している。
この状況を解決するため、EUは現在、ロッセルホズバンクの子会社をSWIFTに接続し、穀物と肥料の取引に特化させることを検討している、とロイター通信は伝えている。
ロイター通信の情報筋によると、グテーレス大統領はプーチン大統領に対し、黒海での穀物取引を数ヶ月延長し、ロセルホズバンクの子会社をSWIFTに接続する時間をブリュッセルに与えるよう提案したという。
国連スポークスマンは7月12日(水曜日)に、事務総長がロシアの食糧と肥料の輸出を促進し、ウクライナの穀物の継続的な出荷を確保する方法を提案する書簡をプーチンに送ったと述べた。
この穀物取引は当初、2022年7月22日に調印され、3ヶ月間の予定だった。
その後、ロシアに合意された利益を何一つもたらさないという懸念がモスクワから繰り返し表明されたにもかかわらず、過去1年間に何度も延長された。